...おせじをいつたり...
伊丹万作 「「ファン」について」
...かゞせないでくれといふやうにおせじをつかひます...
アントン・チエーホフ Anton Chehov 鈴木三重吉訳 「てがみ」
...左近将監の歯のうくよなおせじをきいているうちに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...この婦人は田舎新聞の社交欄ではなやかなおせじを受ける準備時代を卒業して...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...御世辭(おせじ)をいつておいたのだが)...
直木三十五 「長谷川時雨が卅歳若かつたら」
...唯経験を積んだ御世辞(おせじ)のいい開業医に過ぎない事を知っていたので...
永井荷風 「寐顔」
...本気とも御世辞(おせじ)とも片のつかない笑い方だけれども...
夏目漱石 「思い出す事など」
...それほど枯れた御世辞(おせじ)だから...
夏目漱石 「行人」
...御世辞(おせじ)に気の毒がるのか分らない...
夏目漱石 「野分」
...どうも日本人は叮嚀(ていねい)で親切で慇懃(いんぎん)で実に模範的国民だなどとしきりに御世辞(おせじ)を振り廻し始めた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...それが健三には空御世辞(からおせじ)のごとく響いた...
夏目漱石 「道草」
...また見え透いた御世辞(おせじ)を嬉(うれ)しがりがちな健三の実父は...
夏目漱石 「道草」
...御世辭(おせじ)でも何(なん)でもない...
夏目漱石 「門」
...おせじのうまい、あやしげな美女である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...エミイへのおせじは...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...おせじに、気やすめをいつてるんぢやありません、まあ、あまり考へない方がいゝです」彼女は一通り自分のことを打ち明けてしまふと、今度は私のことを問ひかけた...
宮地嘉六 「老残」
...さかんにおせじをふりまきました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...そんなにおせじをつかってきたって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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