...おずおずとそのくらやみの中へはいっていきました...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...おずおずと尋ねた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...おずおずとふりむきました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...おずおずと私達の方へ近づいて来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...ニコヂーム・アレクサンドルィチがおずおずと慇懃な調子でいう...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼女はおずおずと言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...」猫はおずおずとした目で彼の目を探った...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...お子さんがあったと仰しゃるんですか?」おずおずとさも訝かしげにヴェリチャーニノフは問い返したが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...地位ある人々をけなすのを――さすがに目配せや略語をもっておずおずとではあったが――はばからなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ブラウンはおずおずと彼をながめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」彼女がおずおずと出て来て竹箒を手に取ると...
豊島与志雄 「人の国」
...その証拠には、飛騨からここへ山越しをして来る間、若干の日数のうち、いくらの金を要したかと言えば、金は少しもかからない、たまに木樵山(きこりやま)がつに、ホンのぽっちりお鳥目(ちょうもく)を包んで心づけをしてみれば、彼等は、この存在物を不思議がって、覗眼鏡(のぞきめがね)でも見るように、おずおずとして、受けていいか、返していいか、持扱っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...おずおずと坐っても...
山本周五郎 「さぶ」
...躊躇するようにおずおずと立ち上った...
夢野久作 「暗黒公使」
...次郎はおずおずとビラ幕を捲(まく)り上げました...
吉川英治 「江戸三国志」
...おずおずと笈のなかをあらためたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そしておずおずと足を踏み入れるばかりな狭い土間の中へ入ってまず奥を覗いた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...おずおずと頬笑みながら答えて...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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