...憐(あわ)れなリップはおずおずと...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...始めはおずおずと...
海野十三 「火星探険」
...三人も、おずおずと、そのあとからつづきます...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...おずおずと盗むように...
太宰治 「人間失格」
...おずおずと怖がっているのを見ては私はだまってはいられませんでした...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...おずおずとした卑下した態度...
豊島与志雄 「化生のもの」
...彼はほとんどおずおずと言った...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼はおずおずと人々を眺める...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はおずおずと言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その証拠には、飛騨からここへ山越しをして来る間、若干の日数のうち、いくらの金を要したかと言えば、金は少しもかからない、たまに木樵山(きこりやま)がつに、ホンのぽっちりお鳥目(ちょうもく)を包んで心づけをしてみれば、彼等は、この存在物を不思議がって、覗眼鏡(のぞきめがね)でも見るように、おずおずとして、受けていいか、返していいか、持扱っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...おずおずと村長さんの部屋へはいっていくと...
林芙美子 「龜さん」
...少女は、あわれにも見えるような、ともしい笑顔をつくって、「あなた、悲しいことがおありなの」少女は、チラと眼をあげて、怒ったような顔で突っ立っている竜太郎のようすを見ると、ケープに顎を埋めて萎れかえってしまったが、ちょっとの間沈黙したのち、おずおずと、おなじことを問いかけた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...彼についてその庭の中へおずおずと這入(はい)って行った...
堀辰雄 「美しい村」
...私はさっきからのぞき込んでいた魚籠を指さしながら、おずおずと、その小さな魚は何という魚かと尋ねた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...おずおずと坐っても...
山本周五郎 「さぶ」
...おずおずと竹縁に出ると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼女はおずおずとドリアンに云った...
渡辺温 「絵姿」
...幽(かす)かな燈明(とうみょう)に照らされた暗い廚子のなかをおずおずとのぞき込むと...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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