...憐(あわ)れなリップはおずおずと...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...時計屋は、おずおずと、「おじゃまではございませんか? お客(きゃく)さま」と言うと、男はちらりと色眼鏡(いろめがね)をきらめかして、「いや、かまわんとも」と、ごうまんな態度(たいど)でこたえた...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...おずおずと声を出した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...おずおずとドアに近づき...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...おずおずと階段をおりていきます...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...彼女はおずおずと言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...灯りに照らされ青年はおずおずと辺りを見回す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...おずおずとこう口を切りながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...おずおずと鍵(かぎ)をかけて閉じこもった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多分おずおずとつぶやいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おずおずと入って来たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...近くへ寄ってよく見ろ」清五郎は首を差しのべておずおずと眺めてから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...決してすっかり忘れ去ることのできない効果がありました」彼はおずおずとつづけた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...おずおずと聞いてみた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...おずおずとなげきながら高まってゆく装飾音...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...おずおずと次第に膝がしらに向って辷(すべ)ってゆくのを見た...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...するとその中から顔を真赤にした洋装の一人がおずおずと進み出て...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...おずおずと笈のなかをあらためたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
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