...おずおずとあたりに気を配りながら...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...おずおずとチェルパスに告げた「あの...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...おずおずと兵さんに言った...
徳永直 「あまり者」
...地位ある人々をけなすのを――さすがに目配せや略語をもっておずおずとではあったが――はばからなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから彼の頭に手をのせて、ちょうど同じような同情深い微笑を浮かべながら、おずおずと、早口で彼に言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おずおずと庭にはいってきて...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...コゼットはおずおずと男の腕につかまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...相手はおずおずと釦(ボタン)を外(はず)しだした...
原民喜 「壊滅の序曲」
...マンも、しかたなく、おずおずと、小屋に入った...
火野葦平 「花と龍」
...「で医者はなんと申しましたか? やっぱりせがれを精神病と鑑定したでしょうな?」おずおずと彼は相手の顔をのぞきこんだ...
平林初之輔 「予審調書」
...レスブリッジにおずおずと尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ムルタック・ラム・ロサです」そう言って砦の中から一人の男が徐(しず)かにおずおずと進んで来た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...何か快いものをおずおずと待ってでもいるように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...おずおずと彼を見あげ...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...躊躇するようにおずおずと立ち上った...
夢野久作 「暗黒公使」
...おずおずと竹縁に出ると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おずおずと大土間の一方からはいって来た様子...
吉川英治 「宮本武蔵」
...だが、余りに思いつめていたので、その思いに、肋骨(あばら)はふくらみ、声はつまって、子が親に、いい出し難(にく)いことをいおうとする怖れにも似て、おずおずと、前へ出るにも、足は竦(すく)みがちだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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