...岡はやむを得ずおずおず頭を上げた...
有島武郎 「或る女」
...「私一寸片町(かたまち)までまいりたいのでございますが」とおずおずいった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...閉じていた目をおずおずとひらいてみると...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...大きな鷲鼻の――」「それとおずおずした目の女たち...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...おずおずした角(かど)のとれない様子がまだ多分にあるのを思い出し...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...おずおずと歩いていたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...小跨(こまた)におずおず歩いてる小僧が出て来たのを見て...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」と彼女はおずおず尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」と彼はおずおず言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おずおずと困ったような継母の顔が待っているばかりであった...
中島敦 「プウルの傍で」
...いまだに主人の前に出るとおずおずしてろくに口も利(き)けない...
中島敦 「李陵」
...何をおずおずするのだ」特殊潜水艦の搭乗員(とうじょういん)だった若い友人は酔っぱらうと彼にむかって...
原民喜 「永遠のみどり」
...カルルはただおずおずしながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...おずおずと葬列を眺めにかかったものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...レスブリッジにおずおずと尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...さて電話してアーノット氏を呼びます」「ここへ来るようにお願いして」とエルシがおずおず言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...おずおずした声で...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...そしておずおずと足を踏み入れるばかりな狭い土間の中へ入ってまず奥を覗いた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索