...「薬がおさまるようになれば...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...これをのむとちょっとおさまると...
内山完造 「魯迅さん」
...それを発見して神田君がこれは妙々菊半截へおさまるおさまるといってよろこんだ...
中里介山 「生前身後の事」
...それやこれやで容易な騒ぎではおさまるまいに...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくらもない、乏しい日本のウラニウムの鉱業権をソヴエットとか、アメリカとかへ売りわたして、掘ろうにもどうしようにも、日本人には手が出せないようにという、悪どい計画があるんだって……曽根さん、あなたなんかも、そのほうに、ひっかかりがあるんじゃなくって?」曽根が、なにか言いかけるのを、カオルは、おさえて、「それは、話だけのことでしょうが、そのほかにも、むずかしいひっぱりあいがあって、モメているけど、いずれは、おさまるところへおさまるんだから」「それァ、おさまるには、ちがいないでしょうけど」と、曽根がセセラ笑った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...「破廉恥漢!利己主義者(エゴイスト)! 犬!」ナターシャの激昂がおさまるのを待って...
久生十蘭 「地底獣国」
...おさまるところへおさまった今になってみれば...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ただではおさまるまい...
火野葦平 「花と龍」
...そんなに早急におさまるものではなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...よりて教法竜宮におさまる...
三木清 「親鸞」
...世の中はおさまるんだ...
水上滝太郎 「遺産」
...生活の輪を何とかおさまるところまで縮少して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それだけでわたしの気はおさまる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかしこれはおさまるだろう」「――お薬をめしましょうか」「いや薬はいらない...
山本周五郎 「菊千代抄」
...まもなくおさまるだろうと云った...
山本周五郎 「さぶ」
...うまくゆけば無事におさまるかもしれない...
山本周五郎 「竹柏記」
...それで睾丸もおさまるし店賃もおさまるってもんだ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...腹の虫がおさまる何の足しにもなりそうもない...
吉川英治 「私本太平記」
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