...別してあの赤裸(あかはだか)の幼子(おさなご)を抱(いだ)いて居(お)るけうとさは...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「ばらのはな さきてはちりぬおさなごエス やがてあおがん」ふたりのこどもは、手をとりあって、ばらの花にほおずりして、神さまの、みひかりのかがやく、お日さまをながめて、おさなごエスが、そこに、おいでになるかのように、うたいかけました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...六才(むつ)ばかりなる稚児(おさなご)の...
巌谷小波 「こがね丸」
...伸びん伸びんとする幼心(おさなごころ)は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...幼児(おさなご)はまたわれらのよろこびであります...
羽仁もと子 「おさなご」
...幼児(おさなご)の性質にも赤ん坊の一日にも...
羽仁もと子 「おさなご」
...罪のない幼児(おさなご)だからと漫然と思ったり...
羽仁もと子 「おさなご」
...こういう自覚の全然ないごくの幼児(おさなご)の頃ならば...
羽仁もと子 「おさなご」
...「ああ、かわいいもの、わが可愛い仔鹿、水泡のおさなご、うつくしい可愛い子、わたしの目をあけて、わたしの眼でありヒルダの眼でもあるお前の青い眼を見させてくれ」おさなごは何も言わず、より近くすり寄って来た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...このおさなごの方がお前たちの中の最も賢いものよりも賢い」そう言われて一同は...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「最後の晩餐」
...巨勢は唯(ただ)母に引かるる穉子(おさなご)の如く従ひゆきぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...ご違背(いはい)はつかまつりませぬ」「幼子(おさなご)らは...
吉川英治 「私本太平記」
...「科(とが)もない幼児(おさなご)や女房衆を...
吉川英治 「新書太閤記」
...生活力のない女や幼子(おさなご)をのこしてゆくだけが心がかりであるなどと...
吉川英治 「親鸞」
...幼子(おさなご)の泣き声がしばらく洩れていた...
吉川英治 「親鸞」
...幼子(おさなご)のままに見て...
吉川英治 「親鸞」
...幼子(おさなご)の悲鳴が聞えた...
吉川英治 「親鸞」
...幼心(おさなごころ)を二人ともそれにも思い出されていたかもしれなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索