...おこがましい申分(もうしぶん)かは存(ぞん)じませぬが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...おこがましい言葉を使うことは避けるが...
石川欣一 「比島投降記」
...海外旅行中の全日本人を代表して――はなはだおこがましい次第だが単に便宜上――日本の食物に対する止(や)むにやまれぬ正直な告白――そして他人(ひと)の正直な告白を嗤(わら)う権利は神様にも悪魔にもないはずだ――をはるかに故国なる諸君に寄せたからといって...
谷譲次 「踊る地平線」
...とはおこがましい...
永井隆 「この子を残して」
...日本に於ては、おこがましいが、自分は当時での最新知識であり、有数の学者と我も人も許していたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥義(おうぎ)というもおこがましいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...…………青二才(あおにさい)の分際で師の批評などおこがましいと腹が立ち...
中島敦 「弟子」
...どうもそんな時はしかたがないから、默(だま)つて、おこがましいが、土地ツ子の代表なやうに拜聽してゐる...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...スケートなんておこがましいぜ...
牧野信一 「明るく・暗く」
...私の弟子……いやまだ二つ目の私が弟子なんてとんだおこがましいが...
正岡容 「小説 圓朝」
...その途方もない残酷をおこがましい慈悲の下におし隠しただけのことだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「堂」などというのはおこがましいはなしで...
山本周五郎 「末っ子」
...おこがましい申しようではございましょうけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...おこがましいことを申し過しました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...七十本も吸う舌で食を語るなどはおこがましい...
吉川英治 「舌のすさび」
...ちとおこがましいといった空気でないこともない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おこがましい弁をふるいたてましたが...
吉川英治 「親鸞」
...――小次郎先生、わしは誰だ?」「うるせえ、てめえの胸に訊くがいい」「しからば、自分に問うて、おこがましいが、わしも名乗ろう」「オオいえ」「だが、驚くな」「ばかな!」「わしは、岸柳佐々木小次郎だが」「えッ……?」「祖先以来、岩国の住(じゅう)、姓は佐々木といい、名は小次郎と親からもらい、また剣名を岸柳ともよぶ人間はかくいう私であるが――はて、いつのまに、佐々木小次郎が世間に二つできたのだろうか」「……や? ……じゃあ? ……」「世間を歩くうちには、ずいぶん様々な人物にも巡り会うが、まだかつて、佐々木小次郎という人間に出会ったのは、この佐々木小次郎、生れて初めてだ」「…………」「実に、ふしぎなご縁、初めてお目にかかったが、さては、貴殿が佐々木小次郎どのか」「…………」「どうなすった、急に、ふるえておいでなさるようだが」「…………」「仲良くしよう」小次郎は、寄って来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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