...君をおきてあだし心をわれ持たばやなよや...
芥川龍之介 「偸盗」
...泊めるなという掟(おきて)があるか...
泉鏡花 「活人形」
...余が友の画人千春(ちはる)子が真物(しんぶつ)を傍(かたはら)におきて縮図(しゆくづ)なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かたきのたて籠たらん所におきては力なし...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...この第一のおきてこそは...
永井隆 「この子を残して」
...此罪なく美つくしき人をおきて...
樋口一葉 「花ごもり」
...けさは、二階に眠っていた父(私の来たのを知らないから)がおきたのをききつけて、洗面所でバシャバシャやっているうしろからいきなりびっくりさせ、それから電話を一つたのんで、又こんどは二階のおやじさんの空巣へもぐり込んで例によってお眠りブー子をやって、おきて来たら、すぐ私のいつも坐るところのテーブルに、あなたからのお手紙(父宛に、三月十四日にお書きになった分)がのっていた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夜中三時頃おきて又氷をかえてやった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おきて毛布に体しっかりつつまれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...契(ちぎ)りあれや君を心にとどめおきて哀れと思ひ恨めしと聞く無関心にはなれません因縁があるのでございますね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今にきっとお腹が空いておきて来るだろうから」とお母様は独り言を云って...
夢野久作 「お菓子の大舞踏会」
......
横瀬夜雨 「花守」
...入れ札ではその密告者を決して当人に洩らさない掟(おきて)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...それゆえ前もって当流の掟(おきて)は申し聞かせてある...
吉川英治 「剣難女難」
...蛾次郎は煙(けむり)にむせながらはねおきて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おれたち八坂組(やさかぐみ)の掟(おきて)をやぶるものだ」「酒を買えやい」「そうだ...
吉川英治 「平の将門」
...お城へ馳けつけるという掟(おきて)になっている...
吉川英治 「夏虫行燈」
...町掟(まちおきて)も心得なしに」「叱言(こごと)を伺いに来た訳じゃござんせん...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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