...悪寒(おかん)のような小刻みな身ぶるいが絶えず足のほうから頭へと波動のように伝わった...
有島武郎 「或る女」
...悪寒(おかん)が再び僕の背中を走りすぎた...
海野十三 「海底都市」
...悪寒(おかん)と...
太宰治 「パンドラの匣」
...「何やら怪体(けったい)な話やなあ! こんな晩にはよっぽど火の用心でもしっかりしておかんことには...
橘外男 「蒲団」
...そのままにはさしおかんぞ! とばかりに将監は刀の鯉口切らんばかりに片膝立てて身をのりだしています...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...手足が悪寒(おかん)に襲われたように顫えて来る...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...おかんむりなんだろう?トレープレフ なぜかって?淋(さび)しいんですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...病のゆえならでさらに悪寒(おかん)を覚えしなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...オリヴィエは悪寒(おかん)を覚えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今において一工夫(ひとくふう)しておかんとしまいにはむずむず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おかんがえが出来ましたか」「いや...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...僕はこの時「おかんこを頂戴する」という奇妙な詞を覚えた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...亥の子と十日夜(とおかんや)が別の日ではなかったように...
柳田国男 「年中行事覚書」
...七年も兵隊に取られたでねえ」私がおおかんけ(大勧化)のことを云うと...
山本周五郎 「青べか物語」
...ただ嫌悪感(けんおかん)しか与えられなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...ただはおかんぞ」口だけの脅(おど)しではない...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れはおかんぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...ただはおかんぞ」周(まわ)りの船客がじろじろ見るので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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