...嗚呼鉄(くろがね)の筆と鉛(なまり)とをもて永く磐石に鐫(えり)つけおかんことを...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...悪寒(おかん)が背を絶えず走り...
梅崎春生 「日の果て」
...妙な悪寒(おかん)を覚えながら...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...背中に毛虫が十匹這(は)っているような窒息(ちっそく)せんばかりの悪寒(おかん)にやられながらも...
太宰治 「畜犬談」
...おかんむりなんだろう?トレープレフ なぜかって?淋(さび)しいんですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...クリストフは前日来悪寒(おかん)を覚え身体が温まらなかったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おかんをつけるのも召上がるのも主人が御自分でなさいます――それを召上がつてお床に入ると間もなくひどいお苦しみで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのままに捨ておかんぞ」「まあまあ」「うるさい!」「まあ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...じゅうぶんに兵糧(ひょうろう)を入れておかんことには早駈けすることが出来ん...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ハムレットの性格をどうおかんがえになりますの...
久生十蘭 「ハムレット」
...これをそのヘゲモニイのもとにおかんとするものである...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...敵国に報いずにはおかん...
吉川英治 「三国志」
...汝の肉を啖(くら)わずにはおかんぞ」云った途端である...
吉川英治 「三国志」
...ただはおかんぞ」口だけの脅(おど)しではない...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れはおかんぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...信長を引寄せおかんには...
吉川英治 「新書太閤記」
...御勘定方(おかんじょうがた)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いまどき、武士面(さむらいづら)にびくついて、泣き寝入りをするような、半間(はんま)な長脇差は江戸にゃあいねえぞっ」口をあわせて、禿安が、「てへッ、ただはおかんと、すさまじいや、汝(てめえ)の屋敷じゃあ、賭場あらしをして、金を蓄(た)めたか」八十三郎は、蒼白になった...
吉川英治 「松のや露八」
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