...それからのくる日くる日を悪寒(おかん)と高熱になやみながら...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ゾーッと悪寒(おかん)を感じて...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...わざわざ大神実命(おおかんつみのみこと)というお名まえをおやりになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...へんな悪寒(おかん)がして来て...
太宰治 「正義と微笑」
...陛下は御考(おかんがえ)があったかも知れぬ...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...そして彼女は不気味な悪寒(おかん)に身を震わした...
豊島与志雄 「二つの途」
...捨てておかんぞ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...おかんをつけるのも召上がるのも主人が御自分でなさいます――それを召上がつてお床に入ると間もなくひどいお苦しみで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は子供の頃たしかにこれと同じような悪寒(おかん)に襲われていたのをぼんやり思い出す...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...彼女には悪寒(おかん)がしたようだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...すぐ……」「馬鹿なことを言うな」とフィリックスがおかんむり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...言い難い悪寒(おかん)をじっと堪(た)えしのびながら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あさましいなどという言葉では言い足りない悪感(おかん)を源氏は覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうしてその代りに十月の十日夜(とおかんや)と名づけ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...昨夕は悪感(おかん)発熱して...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...七年も兵隊に取られたでねえ」私がおおかんけ(大勧化)のことを云うと...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼を撃砕せずにはおかん」「――が...
吉川英治 「三国志」
...池中の物としておかんでしょう...
吉川英治 「三国志」
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