...気ちがい良斎の大鎌(おおかま)からふたりを助けてくれたあの人物だ...
江戸川乱歩 「影男」
...おかまい下さいませんで...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...高岡町(たかおかまち)の傍(そば)を流れている仁淀川(によどがわ)は...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...何処の家の風呂でもおかまいなしに覗(のぞ)き込んで泣いていたが...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...「これは不破の関守さん」「昨晩は失礼をいたしました」「どうもおかまい申しませんで」「友さんは――」「ちょっと今...
中里介山 「大菩薩峠」
...さてその最後の判断と云えば善悪とか優劣とかそう範疇(はんちゅう)はたくさんないのですが無理にもこの尺度に合うようにどんな複雑なものでも委細御構(おかまい)なく切り約(つづ)められるものと仮定してかかるのであります...
夏目漱石 「中味と形式」
...この河筋だけは戰爭とはおかまひなしにたはむれあひ...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...子供らしくおかまいなしに低い声で話したり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そんなことにはおかまいなく...
久生十蘭 「だいこん」
...マザロフの迷惑などおかまいなしだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...あなたは磊落(らいらく)だからおかまいにならないけれど...
三宅花圃 「藪の鶯」
...そちらはおかまいにならないでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...竹河によを更(ふ)かさじと急ぎしもいかなる節(ふし)を思ひおかましこの時以来薫は藤侍従の部屋(へや)へよく来ることになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんな勘定(かんじょう)にはおかまいなしに...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「うまい商売」
...そんなことにはおかまいなく...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...縮(ちぢみ)では十日町(とおかまち)の「明石縮(あかしちぢみ)」もありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...時間はおかまいなかった...
山川方夫 「愛のごとく」
...馳走のおかまいも充分にとどきかね...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索