...おかまこほろぎは...
薄田泣菫 「独楽園」
...お気の毒でございますね」姫はいとゞはづかしげに「どういたしまして兄はぢきかへりますから御退屈でせうがすこしお待ち遊ばせな」「ハイありがたう……イヤどうか決しておかまひ下さらないやうに」糸子はかたへの写真帖をいだしながら「なんのちつともおかまひ申ませんで……今宮様...
田澤稲舟 「五大堂」
...―――平安神宮にて花の散るを見てゆく春の名残惜しさに散る花を袂のうちに秘めておかまし彼女はそれを夫の歌のあとの余白へ鉛筆で書き添えて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...僧が聞いているのもおかまいなく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...此儀私ニハ御構不被成候(おかまいなされずそろ)テ可然(しかるべく)奉存候...
直木三十五 「巌流島」
...絵の内容などには一切おかまいなしである...
中里介山 「大菩薩峠」
...おかまいなしということになったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...私なんざどんなになっても御構(おかま)いなすっちゃ下さらないのでしょう」「このてっか味噌は非常に辛(から)いな...
夏目漱石 「野分」
...おかまいなしに塗りたくられた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...季節におかまいなしに...
古川緑波 「清涼飲料」
...すぐ下にはお苗代(なわしろ)や御釜(おかま)火口湖がまっ蒼(さお)に光って白樺(しらかば)の林の中に見えるんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...拙者におかまいなく...
三好十郎 「斬られの仙太」
...そんな勘定(かんじょう)にはおかまいなしに...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「うまい商売」
...そんなことにはおかまいなく...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...時間はおかまいなかった...
山川方夫 「愛のごとく」
...何らのおかまいも仕りませぬが...
吉川英治 「江戸三国志」
...わたくしにおかまいなく...
吉川英治 「三国志」
...ろくなおかまいもなりませぬが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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