...まあどうにかつまづきもなくおかげさまで卒業までに漕ぎつけました...
伊藤野枝 「わがまま」
...」「中村屋だけはデパートみたいに近代化されているので店員は恵まれている訳ですね」「うちの店は御覧の通りおかげさまで非常に忙しい...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...おかげさまでした...
太宰治 「故郷」
...「はい、おかげさまで、二十二歳になりました...
太宰治 「新ハムレット」
...いくらか明るいじゃありませんか」「おかげさまで...
田中貢太郎 「蟇の血」
...おかげさまでいい保養をしましたというとせわしそうに息をはずませて先ず乾(かわ)いた口をうるおしてからまた盃をわたしにさしてさあいま一つおかさねという...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...――おかげさまで...
種田山頭火 「其中日記」
...それから忍んで行ってみたんだ」「おかげさまで命拾いをしたようなもんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへお角が通されて、「お大尽様、お邪魔に上りました」「おお、お角どの、まあずっとこれへお入りなさい」といって老人は本を伏せ、眼鏡を外(はず)して、座をすすめると、お角はしおらしく、「御免下さいまし」座へ通って再び老人に頭を下げ、「おかげさまで、すっかり当ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもおかげさまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...おかげさまで、ぐっすり三日の間というもの心置きなく休ませていただいて、ようやく只今、眼が醒めましたところでございます」「食事はどうしました、いくらなんでも三日の間、飲まず食わず寝たんではお腹が空いたでしょう」「ええええ、それはなんでございます、休ませていただく前にお蕎麦(そば)の粉を用意しておりましたから、これを枕許へ置いて食事に換えました」「そうですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...おかげさまで飢えを満たし...
中里介山 「大菩薩峠」
...おかげさまで」と今度は原口さんが礼を述べた...
夏目漱石 「三四郎」
...「やられましたね」「おかげさまで麻疹をすましましたよ」「それくらいですめば結構ですが...
久生十蘭 「ノア」
...おかげさまで、あれから後、たうとうこんなお店をはじめたんですのよ...
宮地嘉六 「老残」
...おかげさまで春さん...
三好十郎 「樹氷」
...「おかげさまで」「痛んだらまたいらっしゃい」と得石は云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ええおかげさまでと云って笑ったと思うわ...
山本周五郎 「ひとでなし」
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