...おおむねは畠に占められていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...おおむねからっとした雰囲気に染められていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...どうもこういう人はおおむね己の才に恃んでかえって人に利用され...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...おおむね間口の広狭に従って...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...おおむね力に制せられ...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...それはおおむね住居と給養とをつかさどるものであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おおむねみな世の洋学者流にて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...おおむね運命はきみに優しい」メアリの顔は厳しく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...1)New Observ. p. 191.〔訳註〕これと次との二パラグラフはおおむね第一版より...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...おおむね、世の武士とは、いかに強くて富裕な守護大名でも、みんなガツガツしているものと、公卿眼(くげめ)では見える...
吉川英治 「私本太平記」
...無事な繁昌をみせている辻はおおむねが売女の巣か...
吉川英治 「私本太平記」
...じつはおおむね自分のやりたいことなのである...
吉川英治 「私本太平記」
...つい断わってしまったばかりさ」おおむね...
吉川英治 「私本太平記」
...筋書はまだこれからでもございまするし」この朝の尊氏にもそれが見えるが、そうじて彼のやりくちは、胸には夢寐(むび)にも忘れぬ大望をおいていながら、おおむね、その画策も運びも、人にやらせて見ているというふうだった...
吉川英治 「私本太平記」
...追悼の願文は、おおむね、その故人にたいして、美辞麗句の頌(たたえ)を贈るのが世間の慣いではあるにしても、尊氏が、後醍醐の霊へむかって、こうまでいってしまうのは、敵の徳を賞揚するのあまり、自己の悪と背徳を告白しているようなものではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...人間おおむね、「知っている」と、すましていることが、じつはいかに何も知っていないことかという、よい一例である...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...おおむねそういう天恵な機会であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ひどく寸のつまっている大棟(おおむね)も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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