...教師も生徒もおおむね生彩がない...
梅崎春生 「狂い凧」
...話題はおおむね世間話や昔話など...
梅崎春生 「凡人凡語」
...古来大不平家はおおむね平均以上の才知を備えた者で...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...おおむね、わたしは時間がどうたっていくか心にとめなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それはおおむね住居と給養とをつかさどるものであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...邸や家具調度だけが荘重で、食事が質素なのは、王朝以来、公卿華族の生活の伝統だが、おちぶれ華族の出である賢夫人の実家でも、食事は、夕食なしの朝昼二食……それも、朝は奈良茶粥に胡麻塩、昼は一汁一菜に麦飯という、切りつめた食例のなかで育ったので、いまもって、その癖がぬけず、朝夕、二度の食事は、おおむね、味噌汁と干物ぐらいでかんたんにすましてしまう...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...おおむね頬が丸々と肥えて血色がよく...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...方今世の洋学者流はおおむねみな官途につき...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...おおむね醜聞は最大限防げました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...1)New Observ. p. 191.〔訳註〕これと次との二パラグラフはおおむね第一版より...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...おおむね正鴻を得たものであった...
三好十郎 「恐怖の季節」
...彼が生路(せいろ)はおおむね平滑なりしに...
森鴎外 「舞姫」
...建物はおおむね土倉か...
吉川英治 「私本太平記」
...おおむね武力のない公卿が...
吉川英治 「私本太平記」
...おおむね、埋伏(まいふく)、視野、遁走(とんそう)に都合のよい山岳をうしろにしている...
吉川英治 「私本太平記」
...世上の説というものは、根を糺(ただ)すと、おおむね、他愛ないものですな」氏郷の眉が得心を見せると、池田勝入は、その問題をまだ語り尽していないように、「ところが……じゃよ」と、急いで云い足した...
吉川英治 「新書太閤記」
...おおむね同じ行為の型を出ていないということである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おおむね私も人の子並みに都合のいいような悔いの解消を独りひそかにしてにやにや出かけるにはちがいないが――...
吉川英治 「紋付を着るの記」
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