...大井篤夫(おおいあつお)と云う男らしかった...
芥川龍之介 「路上」
...大井(おおい)君によく似た人を見かけたが...
芥川龍之介 「路上」
...世上の大(おおい)なる響(ひびき)に聞くのが可(よ)かろう...
泉鏡花 「薄紅梅」
...城下のものは一口に呼んで巨石(おおいし)とも言う...
泉鏡花 「瓜の涙」
...余は日本狂(にほんぐるい)と称せられてかえって大(おおい)に喜悦せり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...チャンと被(おおい)がしてあるし...
海野十三 「空襲警報」
...横井は被害地を巡廻しておおいに農民に同情を寄せ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大鼾(おおいびき)をさえ発(か)いている...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...」そして身をもって彼らをおおい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余にしてもしマロック皮の大椅子(おおいす)に横(よこたわ)りて図書室に食後の葉巻(はまき)を吹かすの富を有せしめば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...自分よりも丈(せい)の高い女房のお静が大一番(おおいちばん)の丸髷(まるまげ)姿を見ると...
永井荷風 「雪解」
...そこには土間の大囲炉裏(おおいろり)を囲んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...これから十年立つとまたその富が今の何十倍になるというような統計を挙(あ)げておおいに満足らしく見えた...
夏目漱石 「行人」
...耳おおいのついた古びた眼出帽(めだしぼう)をかぶり...
久生十蘭 「キャラコさん」
...おおい、おおいと向(む)こうで呼(よ)んだ...
宮沢賢治 「ざしき童子のはなし」
...「跡部大炊(おおい)も出よ...
吉川英治 「新書太閤記」
...白木の台に白い覆布(おおい)をかけたのを捧げていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...撲りつけても眼を醒(さ)ましそうもない大鼾声(おおいびき)をかいているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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