...身を隱して馬飼(うまかい)牛飼(うしかい)として使われておいでになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...「どうもつい……存じませんでしたもので……頭取がおいでになるとは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...妹さんがお一人でおいでになりました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「よくおいでなされた...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくさにおいでになりましたか」「ふとした行違いでしたよ」「どちらでしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...徳川家をつぶそうとしておいでなさるんですってね」「そんなことがあるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここにおいで」その声に毛皮を着た泳ぎ手どもは近よって来た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...「こっちにいらっしゃーい!」佐和子は大きく手を振っておいでおいでをした...
宮本百合子 「海浜一日」
...地に生まれれば連理の枝という言葉で永久の愛を誓っておいでになったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お頼まれになった書き物を宮は持っておいでになったのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「中務(なかつかさ)の宮もおいでになりました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...早くおいでなさい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...立派な方(かた)がおいでになる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...上田のおじいさまがおいでなさるのですか」「しずかになさい」松子はうろたえて叱った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そこんとこだけは良心が磨(す)り切れちゃってトテモ人間業(わざ)とは思えないくらい大胆巧妙になっておいでになるんですから...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...甲州から雁坂(かりざか)を越えておいで遊ばしましたか」「或る曲者(くせもの)を追いかけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...そちらにおいで遊(あそ)ばすのは若君(わかぎみ)? ……」とあっけにとられて立ちすくんでいると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...安土においでて、寸暇(すんか)もなくお勤めと伺っていましたが、きょうはまた、どうしたお序(ついで)で、かかる無人の山中へわたらせられたか」老齢に似もやらず、非常によく透る音声(おんじょう)の持主である...
吉川英治 「新書太閤記」
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