...しばらくはただ悲しそうにおいおい泣いておりました...
芥川龍之介 「犬と笛」
...妻はと見ると虫の息に弱った赤坊の側に蹲(うずくま)っておいおい泣いていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...「ハハハ……、おいおい、二十面相ともあろうものが、みっともないじゃないか、こんなことでびっくりするなんて...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...「おいおい、血迷っちゃいかん...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...これからおいおい大脳の皮質部が比較的速かに発達して...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...「おいおい危(あぶな)い!」腕に青い布(きれ)をつけた巡査がそう言って...
竹久夢二 「都の眼」
...おいおい、杏菓子(あんずぐわし)を一片(ひときれ)だけ取除(とっと)いてくりゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...「おいおい、ちよつとまつた...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...先生はあとから「おいおい」と声を掛けた...
夏目漱石 「こころ」
...(註六)「おいおい...
蜷川新 「天皇」
...……まア、だいたい、これくらいにして、後はおいおい、そのつど追加するとし、とりあえず、いま言った分だけをここへずらずらッと並べていただきましょう」小波は、改まった会釈(えしゃく)をしてひきさがって行ったが、間もなく、爪はずれよく足高膳(あしたかぜん)に錫のちろりをのせて持ちだし、つづいて、広蓋(ひろぶた)に小鉢やら丼やら、かずかずと運んで来て膳の上にならべる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「おいおい、コラ」マンは、相手の顔を見て、「安木の旦那さん、あたしです」「なんだ、玉井のおかみさんか...
火野葦平 「花と龍」
...お前はなんの縁故(えんこ)でこんなことに口を出すんだ」「おいおい...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...着流 おいおい、ここは演説会場と違うぜ、演説は止めて置け!(水田へ)おいこら!袴 (水田の者達はホントに少し腹を立てている)おい! お前達、僕等に敵意でも抱いているのか? 返事だけでもすればよいではないか? 急いでいるのだ! これでもわからんければ……! いや、おい何とか言え...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...おいおいにとぼしくなってきたからである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それがおいおいとこのほうに変ってきたのは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「おいおい林師範...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼は声を放っておいおいと泣きだした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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