...万畳の波丘(はきう)突如として無間(むげん)の淵谷(えんこく)と成り...
石川啄木 「閑天地」
...穴ぼこの中にえんこしていたんじゃ仕様がないじゃないか...
海野十三 「火星探険」
...その代り珠子が私の脚を仇し男に贈ったという所業に対する怨恨(えんこん)は更に強く燃え上らないわけに行かなかった...
海野十三 「大脳手術」
...どれい船が航海の途中でえんこしているようにもみえた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...それを盗賊の所為とか個人的怨恨(えんこん)の結果とか云う風に見るのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...おそらくダーウィンに対して前述の粘土供給者と同様の怨恨(えんこん)をいだき...
寺田寅彦 「空想日録」
...「えんこう」(河童(かっぱ))を釣る話とかいう種類のものが多かった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...自分にとって苦痛だった多くの公演にたいする怨恨(えんこん)があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肉体は欲望や怨恨(えんこん)を口にし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...個人的怨恨(えんこん)の事柄ではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...暗黙な苛辣(からつ)な口に出せない怨恨(えんこん)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仄(ほの)かに円光(えんこう)を負うておられるは...
中島敦 「悟浄出世」
...弘法大師(こうぼうだいし)と円光大師(えんこうだいし)と日蓮祖師(にちれんそし)と鬼子母神(きしぼじん)との四つのお堂があり...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...慨歎(がいたん)に堪えんことです...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...中でも朝鮮との縁故(えんこ)は深く...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その怨恨(えんこん)はただ天道にすがるよりほかにない...
山本周五郎 「花も刀も」
...彼はそこもとに対して怨恨(えんこん)をいだくか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鬼神(きしん)に事(つか)えんことを問う...
和辻哲郎 「孔子」
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