...待てッ」えんえんともえあがる猛火(もうか)に...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...あるいは現在のにらみ合いの状態がまだえんえんと続くか...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...現在の状態がえんえんと続いて行く場合はどうなるか...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...えんえんと火が上(あが)って来たと話した人があります...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...令弟は気息えんえんとして...
田中貢太郎 「屋根の上の黒猫」
...えんえんと涯(はて)しもない荷馬車の列が材木をどこか遠く町の外へ運んでゆくところだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...気息えんえんとして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...麥はさ青に延び行けり遠き畑の田作りの白き襦袢にえんえんと眞晝の光ふりそそぐ九月はじめの旅立ちに汽車の窓より眺むれば麥の青きに驚きて疲れし心が泣き出せり...
萩原朔太郎 「麥」
...えんえんと燃えあがるすさまじい火の手に向かって...
火野葦平 「花と龍」
...碧く澄み透つた空の裾に圧し潰されたやうに低くなだらかにえんえんと連なつてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...絶えずえんえんと焔を吐く太陽に向って私は...
宮本百合子 「大いなるもの」
...島奥の原田の方へえんえんと流れて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...湖畔の野洲(やす)の大原をえんえんと急いでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...およそ五万をこえるであろう軍勢がお道すじをえんえんとかため...
吉川英治 「私本太平記」
...西洞院(にしのとういん)綾(あや)ノ小路(こうじ)の職屋敷の門からえんえんと出て行った...
吉川英治 「私本太平記」
...そのかわりに今度はひどい悪道路がえんえんと続き出す...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...陽も高くなった頃、筑波、常陸、水守の兵をあわせた大軍が、えんえんと、長蛇の影を見せてきた...
吉川英治 「平の将門」
...えんえんと人力車をつらねてつづくのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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