...色の蒼い顔がちつともえらさうにない...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...同時に学者のえらさをしきりにほめ上げました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...」「そんなえらさうなことを云うて」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自分等の考えの進みかたのえらさによほどの割引きをして反省しなければならないとともに...
大杉栄 「男女関係について」
...従ってそれを仕遂げた人の科学者としてのえらさもまたそれだけはっきりしている...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...彼のえらさを如実に估価(こか)するには...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...これも一つのえらさである...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...全く抽象的な数学の枠に万象の実世界を寸分の隙間もなく切りはめた鮮やかな手際は物理学者としてその非凡なえらさによるものと考えなければならない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...その時分には本屋の態度も純然たる商人で今日の岩波のやうに日本の文化を背負つて立つのだと云ふやうなえらさうな顔をしてゐるものは一人もありませんでした...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...此の登山鉄道の工事のえらさは...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...あんたも床柱しよつてえらさうな顏してゐないで飮んだらどうですか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...でも、結局氏は文士でゐて文芸に惚れない所に、新しさがあり、えらさがあり、更に文藝春秋社なる株式会社社長として非凡な手腕をふるつたわけであらう...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...えらさの大きさにも亦様々のちがいがあると思われます...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...資本家がどうのかうのつてえらさうな事を言つてゐるんだけど...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...こんなようなえらさだつたんだ...
三好十郎 「肌の匂い」
...富のない自分らは世の中から何につけても尊重されていくものではないらしいとまた思うことによって姉君がどこまでも情に負けず結婚はせまいとした心持ちのえらさが思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしはこれらの人物のえらさを身にしみて知っているので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...親父ほどな人間的えらさもなく...
吉川英治 「折々の記」
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