...深夜の街をうろつくこと茲(ここ)に何十度何百度か知らないほどの僕だったけれど...
海野十三 「深夜の市長」
...部屋のまわりをうろつくとは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...終日印度大名(マハラジャ)の一行のごとくうろつく危険があるから――を狙って...
谷譲次 「踊る地平線」
...多分の冒険意識をもって徹宵(てっしょう)巴里の裏町から裏まちをうろつくつもりで...
谷譲次 「踊る地平線」
...飲まずにはゐられない酒だけれど、飲めば酔ふ、酔へば踊る、それもよいけれど、しやべるな、うろつくな、すなほであれ、おとなしくしてをれ...
種田山頭火 「其中日記」
...ホテルのまわりをうろつく狼のように...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...のこのこと江戸をうろつくものか...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...深夜にこの辺をうろつく者は...
中里介山 「大菩薩峠」
...番所や造船所を三々五々としてうろつくならず者や...
中里介山 「大菩薩峠」
...寝てはまた起きて旅から旅をうろつく彼等の生活もはかないものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...庭さきをうろつく花子の足音が聞へる...
中村地平 「悪夢」
...観光季節に八幡宮の参道をうろつく...
久生十蘭 「あなたも私も」
...また往来をうろつく奴らも残らず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...満洲あたりをうろつくやうになつても...
平出修 「瘢痕」
...主人はいつも山の阻道(そばみち)をうろつく...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...彼のは壺の周囲をうろつくだけで終っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...芝のあたりから銀座方面をうろつくようになってから...
山之口貘 「酒友列伝」
...街衢(がいく)をうろつくのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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