...百姓はこの辺りをうろつく馬鹿者にイリュウシャというものがいるのをつかまえて...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...ひとびと黒いマント着て巷(ちまた)をうろつく師走にいたり...
太宰治 「二十世紀旗手」
...これらの奇像群がのこのこ塔を下りて来て夜っぴて町じゅうをうろつく一事である...
谷譲次 「踊る地平線」
...夜おそくそこらをうろつくと...
谷譲次 「踊る地平線」
...飲まずにはゐられない酒だけれど、飲めば酔ふ、酔へば踊る、それもよいけれど、しやべるな、うろつくな、すなほであれ、おとなしくしてをれ...
種田山頭火 「其中日記」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...何時もこの辺をうろつく奴がお見舞に来たとか何とか言い乍ら...
戸田豊子 「鋳物工場」
...のこのこと江戸をうろつくものか...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...深夜にこの辺をうろつく者は...
中里介山 「大菩薩峠」
...庭さきをうろつく花子の足音が聞へる...
中村地平 「悪夢」
...いつたいどうして奴はこの辺をうろつく気になりをつたのだらう? 波蘭人どもが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...露を舐めては森をうろつく...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...いつも きつねひげで あたりを うろつく...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...ここでうろつくのを止めて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...まだもぢもぢしながら其處らにうろつくのもゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...彼のは壺の周囲をうろつくだけで終っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼を荒野をうろつくいかな動物にも劣らぬ恐るべき動物にしあげていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...私は四六時中大学図書館をうろつくようになった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
便利!手書き漢字入力検索