...日蔭(ひかげ)ばかりをうろつく奴(やつ)...
泉鏡太郎 「一席話」
...深夜の街をうろつくこと茲(ここ)に何十度何百度か知らないほどの僕だったけれど...
海野十三 「深夜の市長」
...ひとびと黒いマント着て巷(ちまた)をうろつく師走にいたり...
太宰治 「二十世紀旗手」
...「それがこうやって車を停めて見てもだれもいやしないんですが……何度も同じ子供がうろつくなんて眼のせいかなあ!」とぼんやりした声を出した...
橘外男 「逗子物語」
...ホテルのまわりをうろつく狼のように...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...郊外あたりをうろつく不審者がいるとのことで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...番所や造船所を三々五々としてうろつくならず者や...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして涯(かぎ)り知られぬ海上をうろつく...
中里介山 「大菩薩峠」
...「こんな時は曲者だつてうろつくのは骨が折れるだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...広島の廃墟をうろつく餓死直前の乞食も眼に泌みついてゐたが...
原民喜 「小さな村」
...観光季節に八幡宮の参道をうろつく...
久生十蘭 「あなたも私も」
...満洲あたりをうろつくやうになつても...
平出修 「瘢痕」
...ここでうろつくのを止めて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...自分ながらも安心するほど其處をうろつく人人が...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...芝のあたりから銀座方面をうろつくようになってから...
山之口貘 「酒友列伝」
...ただひと飛びにそこを飛び越してうろつく暇もないとは...
横光利一 「旅愁」
...何かそのような獣類などがうろつくのであろう」「しかし若殿...
吉川英治 「江戸三国志」
...街衢(がいく)をうろつくのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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