...百姓はこの辺りをうろつく馬鹿者にイリュウシャというものがいるのをつかまえて...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...「もうこの辺をうろつくんじゃねえぞ...
江戸川乱歩 「影男」
...部屋のまわりをうろつくとは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...終日印度大名(マハラジャ)の一行のごとくうろつく危険があるから――を狙って...
谷譲次 「踊る地平線」
...多分の冒険意識をもって徹宵(てっしょう)巴里の裏町から裏まちをうろつくつもりで...
谷譲次 「踊る地平線」
...飲まずにはゐられない酒だけれど、飲めば酔ふ、酔へば踊る、それもよいけれど、しやべるな、うろつくな、すなほであれ、おとなしくしてをれ...
種田山頭火 「其中日記」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...何時もこの辺をうろつく奴がお見舞に来たとか何とか言い乍ら...
戸田豊子 「鋳物工場」
...のこのこと江戸をうろつくものか...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...また往来をうろつく奴らも残らず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...満洲あたりをうろつくやうになつても...
平出修 「瘢痕」
...あたかもじっとしていられないかのように伯爵夫人が部屋をうろつくからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...自分の手足が利かないからこんな事も気の方ばかりシャツ屋の廻りをうろつく次第です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだもぢもぢしながら其處らにうろつくのもゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...彼を荒野をうろつくいかな動物にも劣らぬ恐るべき動物にしあげていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ただひと飛びにそこを飛び越してうろつく暇もないとは...
横光利一 「旅愁」
...かのペンギンがうろつく闇の深淵に鎮座するキュクロプス式都市の中で勝利し生き延びたものが何かを理解したのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...こういう方法を取るために田舎から出て来て東京をうろつくのが臣民として忠であるか...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??