...藤さんはまだうろうろと立っている...
鈴木三重吉 「千鳥」
...人混みの中をうろうろと潜り廻り...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中野鈴子 「方向」
...奉公人たちはただうろうろと平次の一行を迎えるだけです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...市街之圖散歩者のうろうろと歩いてゐる十八世紀頃の物わびしい裏町の通があるではないか青や 赤や 黄色の旗がびらびらしてむかしの出窓にブリキの帽子が竝んでゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...きんは何の目的もなくうろうろと外出する事はきらいであった...
林芙美子 「晩菊」
...きんは何の目的もなくうろうろと外出する事はきらひであつた...
林芙美子 「晩菊」
...うろうろとして其処らを視廻すけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
...いつまでも奇妙な半睡状態を続けている自分の身体からすうっと別の自分自身が抜け出して列車の廊下をうろうろと歩いている――そういう前夜の錯覚と...
堀辰雄 「恢復期」
...只そのまはりをうろうろと歩いてゐただけだつた...
堀辰雄 「黒髮山」
...だのにそこらをうろうろと散歩してる人間どもが...
水野仙子 「犬の威嚴」
...うろうろとしているのを見たものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...うろうろと行き場所をもとめねばならなくなる...
山川方夫 「愛のごとく」
...うろうろと眼をうごかす者や...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...柿色(かきいろ)の集団(しゅうだん)一「はてな?」性善坊は、雑鬧(ざっとう)する駅路(うまやじ)の辻に立って、うろうろと、見まわしていた...
吉川英治 「親鸞」
...うろうろと乞食するがやっとの行(ぎょう)で...
吉川英治 「親鸞」
...飯屋の外をうろうろと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私は長いことうろうろと探し求めた...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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