...みんな家族なんですから」「出入(でい)りの商人もすこしは出入りしたね」「招待客もすこしは出入りしました」「顔を緑色のスカーフでかくした男がうろうろしていましたね...
海野十三 「怪星ガン」
...陸戦隊が地上をうろうろさがしまわっているのが見えたものですから...
海野十三 「怪塔王」
...うろうろしています...
海野十三 「地球要塞」
...まだうろうろしてたんだな」私は口惜しそうに云った...
大阪圭吉 「死の快走船」
...くんくんなきなきうろうろしていました...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...二階の部屋をただうろうろ歩き廻って居ました...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...おのれひとりの死場所をうろうろ捜し求めて...
太宰治 「花燭」
...白犬のようにうろうろして...
太宰治 「虚構の春」
...お久どんはうろうろしてるばかりで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...陰と日向(ひなた)の境を蟻(あり)がうろうろして出入りしている...
寺田寅彦 「花物語」
...別に用もないのに粉挽場の辺をうろうろしていたの...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...路地の外をうろうろしていた様子でした」「その浪人者の住居は?」「そこまでは存じません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっちにもこっちにもうろうろしている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ある者は街をうろうろしながら...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...敬はうろうろ立ち廻っている...
森鴎外 「渋江抽斎」
...うろうろしているととんでもねえことになりますぜ」五それから七日経って...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...そこに、真っ暗な、紺屋の溝川(どぶかわ)があって、西の土橋から七軒目、路地の角だよ」「それだけ詳しく聞けば――じゃ行ってくるぜ」どこへ、足を掛けたのか、ぽんと牢廂から大屋根へ、「あッ」夜鴉みたいな、迅い影が、星の空から、消えたとたんに、蔵六は、自分の首が、抜けて行った気がして、「いっぱい、食わされたかな?」と、いう疑惑や、後悔や、職務の自責や、いろんなものが、頭にこんがらかって、体が、ひとりでに、うろうろした...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...うろうろと乞食するがやっとの行(ぎょう)で...
吉川英治 「親鸞」
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