...渡し船のさびしさとうれしさとがしみじみと身にしみる...
芥川龍之介 「大川の水」
...うれしさに胸をドキドキさせて...
江戸川乱歩 「大金塊」
...込みあげるうれしさもさることながら...
高見順 「如何なる星の下に」
...ほんまにその時のうれしさいうたら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...肉縁のうれしさいやしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...小鳥の声のうれしさ...
種田山頭火 「其中日記」
...うれしさで赤くなる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...彼女は幼い初恋のうれしさに浸り込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明日こそ大好きなネルロと遊べるといううれしさにはしゃぎまわって...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...(とりとめもない夢の氣分とその抒情)春宵嫋(なま)めかしくも媚ある風情をしつとりとした襦袢につつむくびれたごむの 跳ねかへす若い肉體(からだ)をこんなに近く抱いてるうれしさあなたの胸は鼓動にたかまりその手足は肌にふれほのかにつめたく やさしい感觸の匂ひをつたふ...
萩原朔太郎 「青猫」
...その同じ心は白梅(しらうめ)や誰(た)が昔より垣の外(そと)という句にも現れ小鳥来る音うれしさよ板庇(いたびさし)愁ひつつ丘に登れば花茨(いばら)などのロセッチ風な英国抒情詩にも現われている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...そのときの天にも昇るようなうれしさ...
正岡容 「初看板」
...さて山中暦日なき深山のまこと鄙(ひな)びた山の湯に一夜の泊りをする時のうれしさ...
正木不如丘 「健康を釣る」
...ガチョウはここにいるのです! あまりのうれしさに...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...彼女の胸はふしぎなうれしさに騒がされています...
吉川英治 「江戸三国志」
...いつぞや城中では、心ならず、情を抑えておりましたが、さてもその後は、お恙(つつが)もなく」と孔明は、兄の手をとって、室へ迎え入れると、懐かしさ、うれしさ、また幼時の思い出などに、ただ涙が先立ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...うれしさを表情(あらわ)して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...黙っていてもわかるといううれしさで...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索