...でも、わたしゃ、うれしいですよ、こんないい家が、わたしたちにはあるんですし、あの子にもちゃんと、自分の家があるんですからね...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「幸福な一家」
...みなさんのご親切はうれしいが...
海野十三 「超人間X号」
...大きな日の丸がはためく・こんなにも弱つてしまつた落葉ふむさへ・早う寝るとして寒月ののぼるところ・生きてゐることがうれしい水をくむ・こんなに痩せてくる手をあはせても十二月廿五日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...いずれもうれしいたよりであるが...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...なぜなら死を否定するのが自分にうれしいから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私はどんなにうれしいことでございましょう...
豊島与志雄 「一つの愛情」
......
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...でも、うれしいわ、あなたのためにも、私のためにも、父のためにも...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...「ただ粉」はうれしいな...
正岡容 「下町歳事記」
...私の仕事が文字を突破してそこまで横溢することが出来たらどんなにうれしいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お兄さんからの本もうれしいと手紙が来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うれしいと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大いにうれしいと思っているところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その両面からの関係のなかにその本が評価されたらうれしいと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこへ、出しぬけにサイレンが鳴り渡り警戒警報なしのいきなり空襲アッと思った時には、空一面が爆音で鳴りはためきキャーンと――迫る小型機の機銃の弾が砂煙をあげる広場の果ての防空壕へ途中で二度ばかり倒れた私をあの人は抱えるようにしてかばいながら斜めになって走って行き防空壕の中に飛びこむと同時にドドドドと至近弾の音とも振動とも言えない落下二人は階段の下の暗い所に折りかさなってころげ落ちてそのまま死んだようになっていたどれ位の間、そうしていたのか時間はピタリと停ってしまっていた気が附くと、あの人は倒れたままで私のからだをこんなふうに、シッカリと抱きかかえ私の耳のうしろの、この、えりすじにピタリとくちびるを附けている爆撃はまだ続き、空にはためく爆音と高射砲の響きと揺れ動く地上の唸りは、遠くなり又近くなるその中で、あの人の声がはじめて聞く、こまやかな思いをこめてささやく「……美沙子さん、ぼくは明日、行く、国民のために戦うあなたのために戦うそれは僕の望むところだそのために僕の身がどうなろうと僕は悔いない僕は、うれしいんだ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...もつと外のものでうれしい事があつた筈だつた...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...――木下藤吉郎の母であるぞと」「うれしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...他人のわしにもうれしいものだ……...
吉川英治 「新・水滸伝」
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