...』飾気(かざりけ)のない良人(おっと)の言葉(ことば)を私(わたくし)は心(こころ)からうれしいと思(おも)いました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...私としてはうれしいのです...
海野十三 「『火星兵団』の作者の言葉」
...……こゝは坊主枕なのがうれしい...
種田山頭火 「行乞記」
...・山はひそかな朝の雨ふるくちなしの花・子供が駈けてきて筍(カツポウ)によきりと抜いたぞ赤い花や白い花や梅雨あがり降つて降つていつせいに田植はじまつた・花さげてくる蝶々ついてくる石鴨荘即事草山のしたしさは鶯のなくしきり(改作再録)・酔へばはだしで歩けばふるさと・さみだるるやはだしになりたい子がはだしとなつて・なんとよい月のきりぎりす・はだかで筍ほきとぬく・竹にしたい竹の子がうれしい雨六月廿七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...よく睡れるやうになつたのが何よりもうれしい...
種田山頭火 「其中日記」
...どんなにうれしいことでしょう...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...私たちの親としてのうれしい気持ちを暗くする...
羽仁もと子 「最も楽しい事業」
...われわれはほとんどみんながうれしいんですがね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どんなにうれしいだろう」しかし...
久生十蘭 「虹の橋」
...事実また日本中の人たちが今夜はそのくらいにうれしいんだものしかたがないが...
正岡容 「初看板」
...例へば橋の袂(たもと)に柳が一本風に吹かれてゐるといふことを、そのまま歌にせんにはその歌は客観的なれども、元(も)とこの歌を作るといふはこの客観的景色を美なりと思ひし結果なれば、感情に本づく事は勿論(もちろん)にて、ただうつくしいとか、綺麗(きれい)とか、うれしいとか、楽しいとかいふ語を著(つ)くると著けぬとの相違に候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...失礼でござんせんければ――」「失礼も何もあるものか――いや美婦の紅唇(くちびる)にふれた猪口(ちょく)のふち――これにまさるうれしいものはござるまいて――」勤番ざむらいの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...とにかくがんばってまとめてうれしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うれしい五月の日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんな所から意外な趣のある女を見つけ出すことがあればうれしいに違いないと源氏は思うのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は狼のお役に立つよりも人間のお役に立った方がうれしいと思います」...
夢野久作 「人形と狼」
...他人のわしにもうれしいものだ……...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただもううれしいのだった...
吉川英治 「親鸞」
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