...』答『それは一応(おう)尤(もっと)もなる怨言(うらみごと)であれど...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...頻りに怨言(うらみごと)や罵倒の意を反對に送つて來てゐたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...怨言(うらみごと)まじりに心配して訊くので...
近松秋江 「狂乱」
...何か一応の怨言(うらみごと)をさしはさんでみようとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...が、彼女には一生一期(ご)のおもいをして、恋のためには、柳営(りゅうえい)の権威を冒し、生死の禁断を破り、父兄の死命を制するほどの大事になるに相違ないという予覚も物かは、その人ゆえに、御殿(ごてん)もわが家も捨てて、身を隠したということを、はっきりと知りながら、そっと忍んで、訪ねてくれることは愚か、なつかしい文一つ、ことづけてよこそうともせぬ雪之丞を、うらみごとも、責めることも出来ないのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自分でも子供らしい怨言(うらみごと)だと気がついて...
水上滝太郎 「遺産」
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