...おまけに旦那とはうらはらに...
有島武郎 「星座」
...お吉の想像して来たと反対(うらはら)に...
石川啄木 「天鵞絨」
...さりながら論語(ろんご)に唾(つ)を吐(は)きて梅暦(むめごよみ)を六韜三略(りくとうさんりやく)とする当世(たうせい)の若檀那(わかだんな)気質(かたぎ)は其(そ)れとは反対(うらはら)にて愈々(いよ/\)頼(たの)もしからず...
三文字屋金平 「為文学者経」
...悲惨と情慾とはうらはらのものらしい...
太宰治 「ア、秋」
...皆(みな)うらはら...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...思ふ事は反対(うらはら)にお聞きになつても汲(く)んで下さるか下さらぬか其処(そこ)ほどは知らねど...
樋口一葉 「にごりえ」
...斯うなると私は日向葵とうらはらな心の用意も必要になつた...
牧野信一 「悪筆」
...二つのうらはらな心の動きを眺めてゐるうちに...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...言葉と心とうらはらになつて...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...二つのうらはらの心と思つたのは...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...言語とうらはらに悉く心の呟きに代へた...
牧野信一 「鏡地獄」
...凡そローラの心持とはうらはらだつたせゐか...
牧野信一 「南風譜」
...すべてがだよ」いとこは言葉とうらはらに...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...うらはらなる姿の下にかくすものなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気持のうらはらや...
山本周五郎 「さぶ」
...前に申上げました表面的な主義主張とは全くうらはらの実情でございまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...武門の名誉とはうらはらなもの...
吉川英治 「私本太平記」
...「現実界隈」などといふやうな感想の実はうらはらな人間であることを知つた...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
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