...或は生来(うまれつき)なのかも知れないね...
石川啄木 「漂泊」
...左(と)に右(か)く天禀(うまれつき)の才能に加えて力学衆に超(こ)え...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...性来(うまれつき)父に及ばない僕等兄弟は父の才能を二人で分担して...
薄田泣菫 「茶話」
...弁当をぱくついてゐた雪堂といふ百人頭は性来(うまれつき)齦(はぐき)の勁(つよ)い...
薄田泣菫 「茶話」
...性来(うまれつき)歯が達者なので...
薄田泣菫 「茶話」
...もしか性来(うまれつき)脚が達者だつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...顔や肌の素地(きじ)は天性(うまれつき)だから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そのやうな氣の弱いうまれつきではなかつた筈なのに――誰れにも負けてゐることのきらひな質であつたのに――またしても涙に袖を濡らすのを呉葉は眼にした...
田山花袋 「道綱の母」
...生来(うまれつき)体が弱いから...
徳田秋声 「新世帯」
...生附(うまれつき)とはいへおとなし過(すぎる)とは學校に通ひし頃も...
長谷川時雨 「うづみ火」
...あの子のうまれつきがいいから...
林芙美子 「お父さん」
...之れ彼の稟性(うまれつき)であるのか将修養の結果であるか...
平出修 「逆徒」
...うまれつきな身體の弱さにも増して私を惱ました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...うまれつき備わっているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...うまれつきあの貝(かい)の火と離(はな)れないようになってるんですよ...
宮沢賢治 「貝の火」
...おそくはないという半ばは稟身(うまれつき)の悲しみを越えた気持は...
室生犀星 「花桐」
...人間の生附(うまれつき)だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わたしはうまれつきふさぎ屋(メランコリック)ではないが夢想家(ソンジュール)なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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