...僕の前途は遙(はる)かに渺茫(べうばう)たるものであり...
芥川龍之介 「風変りな作品に就いて」
...我が一身の怱忙(そうばう)を極めたる如く...
石川啄木 「閑天地」
...江波(かうは)渺茫(べうばう)...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...女房(にようばう)では...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...無限(むげん)に曳(ひ)ける光芒(くわうばう)のゆくてに思(おもひ)馳(は)するなく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...うばうように受取って...
海野十三 「火星兵団」
...あやしい火はばうばうともえて...
大手拓次 「藍色の蟇」
...それのみが閑暇を有効なものにすることのできる経験を自分自身からあざむきうばうのであって...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...同胞(どうばう)の鬪諍(とうぢょう)既(すで)に三度(みたび)に及(およ)び...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その母は私の母よりか多分美しい容貌(ようばう)の持主であつたに違ひない...
徳田秋声 「町の踊り場」
...手傳(てつだひ)に來(き)て居(ゐ)た女房等(にようばうら)はそれでなくても膳立(ぜんだて)をする客(きやく)が少(すくな)くて暇(ひま)であつたから滅切(めつきり)手持(てもち)がなくなつた...
長塚節 「土」
...傭(やと)はれて來(き)た女房等(にようばうら)の一人(ひとり)が蓋(ふた)をとつてがら/\と掻(か)き廻(まは)して...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は板(いた)の間(ま)の端(はし)に近(ちか)く居(ゐ)たのであるが膳(ぜん)を越(こ)えて身體(からだ)をぐつと前(まへ)へ延(の)ばしては徳利(とくり)を動(うご)かして空(から)に成(な)つたのは女房等(にようばうら)へ渡(わた)して何處(どこ)となしに心(こゝろ)を配(くば)る樣(やう)にそわ/\として居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...其處(そこ)らに薪雜棒(まきざつぽう)でも有(あ)れば打(ぶ)つ飛(と)ばして遣(や)りてえ樣(やう)だ」涙(なみだ)の目(め)を拭(ぬぐ)つて恨(うら)めしげに女房等(にようばうら)は云(い)ふのであつた...
長塚節 「土」
...明日(あした)まで置(お)いてくろうな」おつたは始終(しよつちう)笑顏(えがほ)を作(つく)つて居(ゐ)る處(ところ)へ南(みなみ)の女房(にようばう)は葱(ねぎ)を一束(ひとたば)藁(わら)でくるんだのを抱(かゝ)へて來(き)た...
長塚節 「土」
...女房(にようばう)はそれでも死(し)なゝかつた...
長塚節 「土」
...南(みなみ)の女房(にようばう)は古(ふる)い藥鑵(やくわん)と茶碗(ちやわん)とを持(も)つて來(き)てくれた...
長塚節 「土」
...人が人の命をうばうというおそろしい行為でその罪を罰したところで...
宮本百合子 「新しい潮」
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