...うねるやうにこちらへ近づきはじめた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...一方は湖水を見はらしてうねる細道...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...夜はふくらうの月が出た(追加一句)・寝ざめ雪ふるさびしがるではないが・雪が霙となりおもひうかべてゐる顔・ひとりへひとりがきていつしよにぬくうねる(旧友来庵)・梅はさかりの雪となつただん/\ばたけ雪を見てゐるさびしい微笑・雪のしたゝり誰もこないランプを消して恋のふくらうの逢へら(マヽ)しい声も更けた・枯れた葉の枯れぬ葉の...
種田山頭火 「其中日記」
...彼女は岩と茨の叢(くさむら)の間をうねる小径づたいに岡のてっぺんに出て...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...さながらうねる大蛇(おろち)に迫られた哀れな野兎...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
......
富澤赤黄男 「天の狼」
...うねる流を傍目(わきめ)もふらず...
夏目漱石 「薤露行」
...彼等が主人からもうねるから...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...あとはもうねるばかりである...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...流れは幾度もうねるので...
久生十蘭 「地底獣国」
...うねる黒びろうどのような河水に目をやった...
本庄陸男 「石狩川」
...ゆるくうねる海の沖合にかかっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...うねるような歩き振り――ひどく外輪にした爪先を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...あたし、もうねるわ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...その前をうねる道の突きあたりに...
山川方夫 「その一年」
...また下流にうねる河水の緊密した容積のどっしりとした明るい水面を見降ろした...
横光利一 「旅愁」
...関ヶ原の曠野と盆地をうねる河川は真っ赤に濁り...
吉川英治 「大谷刑部」
...畑道をうねる...
吉川英治 「新書太閤記」
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