...静かに小さくうねる水の皺(しわ)を見やりながら...
有島武郎 「或る女」
...一方は湖水を見はらしてうねる細道...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...上に藍色の蛇うねる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さながらうねる大蛇(おろち)に迫られた哀れな野兎...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...長々と北にうねる路(みち)を...
夏目漱石 「虞美人草」
...細くうねる頸筋(くびすじ)を今真直に立て直す女の姿が目つかった...
夏目漱石 「野分」
...三重(みえ)にうねる細き金の波の...
夏目漱石 「野分」
...彼等が主人からもうねるから...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...流れは幾度もうねるので...
久生十蘭 「地底獣国」
...うねる黒びろうどのような河水に目をやった...
本庄陸男 「石狩川」
...ゆるくうねる海の沖合にかかっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...持前のうねるような面倒臭そうな足どりで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...うねるような水夫式の足並みで彼の前を歩きながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...うねるような歩き振り――ひどく外輪にした爪先を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...また下流にうねる河水の緊密した容積のどっしりとした明るい水面を見降ろした...
横光利一 「旅愁」
...渺(びょう)として同じような草の波がうねるばかりな女影の迷路を...
吉川英治 「江戸三国志」
...身のうちにうねる血のたぎりを...
吉川英治 「私本太平記」
...畑道をうねる...
吉川英治 「新書太閤記」
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