...大島の方から相当大きなうねりが来て...
石川欣一 「山を思う」
...忽ち起る爆発音と大水柱と大きなうねりとの交響楽(こうきょうがく)!巨艦(きょかん)の姿は...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...泡立つ船首(みよし)にうねりを切って...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...沖一面に黒い濤(なみ)のうねりを照らし出した...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...15暗澹として滄溟のうねり高まり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...全隊列も応じてすぐにうねりながら進んでいく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ああして波のうねりがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...一筋のうねりを見せて...
夏目漱石 「虞美人草」
...真白な頸筋(くびすじ)を形づくる曲線のうねりとが少からず余の心を動かした...
夏目漱石 「倫敦塔」
...ただきらきらと潮流に乘つて動いて行く浪のうねりが限りなく續いてゐる...
「修道院の秋」
...氷原は波のうねりがそのまま凍りついて...
久生十蘭 「海豹島」
...いくどもうねり曲るので...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...くま蝉が徐ろにぢりぢりと鳴きはじめるかのやうに微かに鳴りはじめたかと思ふとやがてうねりを含んだ調子を出して...
牧野信一 「奇友往来」
...横網に一銭蒸汽ちかづくと廻るうねりも君おもはする深川の秋は若しやの床を吊り春雨やや有つて女優琴平町へ越し夜刃郎前の句の出水地区は云はでも分らう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...うねりながら日を受けて光っている河とを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...8380蛇のうねりせる列(つら)をなし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...とたんに――長い蔓繩(つるなわ)は左右に大きな波のうねりを打ち...
吉川英治 「江戸三国志」
...女らしい体のうねりが現われてくれば...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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