...赤い甍から椎(しい)の並木がうねうねと南へ伸びている...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...うねうねと曲りくねった野道一杯に芒(すすき)や茅(かや)が掩(おお)い乱れて...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...雑木林のかげを野草におおわれた小径(こみち)をうねうねと茶畑のなかへおりていったところだったと申しあげたようにおぼえておりますが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...それがうねうねと草の間をうねっていたが...
田中貢太郎 「春心」
...それはうねうねとしてる二筋の縄で...
豊島与志雄 「悪夢」
...うねうねと彎曲(わんきょく)して...
中勘助 「母の死」
...うねうねとつづいている場合もあった...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...もの淋しい鉛色(なまりいろ)のうねうねとした官道を...
林芙美子 「浮雲」
...うねうねとコンクリートの壁をめぐらしたドックの建物を山の上から見降ろしていると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...うねうねと始まっていた...
久生十蘭 「地底獣国」
...うねうねとひたいへ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...うねうねと一筋長い道に埃をあげて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...うねうねと曲りくねった列に生えて居る其等の幹と支柱とを隙して見る...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...うねうねと蛇行しているのだが...
山本周五郎 「橋の下」
...――うねうねとそこを流れている一水は淮河(わいが)の流れである...
吉川英治 「三国志」
...国府の方からうねうねと山や丘や林や耕地を繞(めぐ)って...
吉川英治 「親鸞」
...それはうねうねと流れる小川の岸に沿った木立の中にあり...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...行列が山道をうねうねと曲るところなどでは...
和辻哲郎 「鎖国」
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