...伍廷芳は尻尾のやうな弁髪(べんぱつ)を後に吊下(ぶらさ)げながら出掛けて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...尻尾のやうな弁髪を廃(や)めようつて運動が起きてるさうぢやありませんか...
薄田泣菫 「茶話」
...読者の多くも必ずや似たような弁明をしようと欲するであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...花冠の下半にたれた袋のような弁の上にかぶさるようになった一片の弁は...
寺田寅彦 「病室の花」
...かくて立場概念のこのような弁証的性格は特殊的な立場をば常に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...おふじは頭の禿げた押しの強そうな弁護士を頼もし気だと思って眺めた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...珠玉を吐くような弁舌に衆徒が感歎随喜して...
中里介山 「法然行伝」
...学問をするものはどうせあんなですよ」と調子を合わせるような弁護をするような不即不離の妙答をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...髪はぼんのくぼに鼠の尻尾のような弁髪を付けてるのが奇異に思われた...
野上豊一郎 「闘牛」
...……信じて居ないでどうして今日のような弁論が出来るか...
浜尾四郎 「正義」
...このような弁護文書の利点は疑いもなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...しかし」と苦しそうな弁解を試みている...
久生十蘭 「海難記」
...むかしのような弁舌をふるいだしたが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ニチャニチャと飴を食ってるような弁で...
二葉亭四迷 「平凡」
...奇体な飄逸味と溢るゝばかりの熱情を持つた化物のやうな弁士ではありませんか...
牧野信一 「「風博士」」
...このような弁証法はまた抽象的な思惟の弁証法でなくて...
三木清 「科学批判の課題」
...物のあわれというような弁えのある武士であり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...朱泥(あけ)で描いた魔神のような弁円の顔をじろと眺め...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索