...僕は強く重い欝忿(うっぷん)をあびせかけた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...怺(こら)えこらえた鬱憤(うっぷん)をアスファルトの路面に叩(たた)きつけた月田半平(つきだはんぺい)だった...
海野十三 「幸運の黒子」
...思い切り鬱憤(うっぷん)をはらした...
太宰治 「眉山」
...井谷はいくらか自分自身の鬱憤(うっぷん)を丹生夫人に托(たく)して洩(も)らす気味もあって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この監視つきに対してのやる瀬なき鬱憤(うっぷん)を漏らしたものと見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...日ごろのうっぷんを漏らすのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...空ッ腹の鬱憤(うっぷん)ばらしにあんな恐い声を出しちゃ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...〈マックァサー将軍〉を植えてうっぷんをはらすという...
久生十蘭 「だいこん」
...鬱憤(うっぷん)が晴らしたいものです――」お初は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いっしょに並んでいる他の神々の間からネプトゥヌスの像を取り除かせてうっぷんを晴らした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きょうの鬱憤(うっぷん)を晴(は)らそうという気だろう」「知れたことだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あれは苦手じゃよ)ときどき鬱憤(うっぷん)をもらしながら自分の家臣にもよく哄笑して見せることがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...やり方もない鬱憤(うっぷん)をもってこれへ参ったもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...その方たちの胸にかくしておる鬱憤(うっぷん)なり不平なりを...
吉川英治 「新書太閤記」
...今の世の鬱憤(うっぷん)やら上役人(かみやくにん)の非道(ひどう)を鳴らしていたことがある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その鬱憤(うっぷん)によく伺っておきましたので……」主従...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おれたちの鬱憤(うっぷん)も因果はてきめん...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一寸鬱憤(うっぷん)をはらして「今...
蘭郁二郎 「睡魔」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??