...うっとりする!)私のこの身体が水素のやうにふうわりと軽くなって...
石川啄木 「詩」
...幻の世界へ連れていってくれるような、若々しい、うっとりさせる、詩的な愛――この世でただそれだけが、幸福を与えてくれるのだ! そんな愛を、僕はまだ味わったことがない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...うっとりするような言葉が大好き...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...うっとりしていた...
徳田秋声 「足迹」
...うっとり思いに沈んだ...
豊島与志雄 「波多野邸」
...うっとりと考え込んでいる...
豊島与志雄 「春の幻」
...お雪ちゃんが庖丁を使っている手を休めて、まぶしそうに眼を上げて、またうっとりと、なだらかな胆吹尾根から近江の湖面を眺めやった時――壺中の白骨(しらほね)の天地から時あって頭を出して、日本の脊梁(せきりょう)であるところの北アルプスの本場をお雪ちゃんは眺めあかしておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時を回想するうっとりとした夢の消息のうちに...
夏目漱石 「明暗」
...うっとり夕空を眺めたりするのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彼女はうっとりと甲板の上に水着の儘寝転んでゐる...
原民喜 「淡雪」
...そうでもしなくちゃ、心細くて、とてもやりきれなかったんだ」美しい音楽でも聞いているようで、キャラコさんは、思わず、うっとりとなる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...花はうっとりしたような声で...
久生十蘭 「魔都」
...ワルマ卿の顔にはうっとり陶酔の表情があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...うっとりとしておののく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ベスはうっとりとなり...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...まるで枯れきった渋い声でうっとりするような美しいリズムを持った声であった...
室生犀星 「幼年時代」
...ひとの心をうっとりとさせるようなものがあります...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...恍惚(うっとり)と見とれていますと...
夢野久作 「白髪小僧」
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