...恍惚(うっとり)と松の梢に藤の紫を思ったのが...
泉鏡花 「瓜の涙」
...自身でうっとりするくらい優しい心でした...
太宰治 「人間失格」
...うっとり眼を細めて...
太宰治 「ろまん燈籠」
...褪紅色(たいこうしょく)の上品な訪問着(アフタヌーン)を着けて綺麗(きれい)な優しそうな眼は幾分疲れを帯びた風情に恍惚(うっとり)と見開いていたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...彼はうっとりとなって考え込んでいた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...何時しか彼をうっとりと三十余年の昔に連れ帰るのであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...うっとりと物思いに沈む気分になった時...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...うっとりと聴き入るのだった...
原民喜 「遥かな旅」
...うっとりするような巳刻(よつ)さがり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...メリコフは汽車の速力を享楽してうっとりしている...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...えひがさのようなお月さまが、ほんのりと、あたたかそうにてって、うっとりする、きれいな、なの花月夜です...
槇本楠郎 「月夜のかくれんぼ」
...」うっとりとしたアッシェンバッハは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...うっとりと睡り込んでしまった...
室生犀星 「後の日の童子」
...うっとりと眼をつむった...
山本周五郎 「似而非物語」
...うっとりと節子は囁くのであった...
山本周五郎 「おばな沢」
...それからうっとりと眼をつぶって...
山本周五郎 「百足ちがい」
...机の上に頬杖を突いて窓の外を見ながら何か恍惚(うっとり)と考えているところでした...
夢野久作 「白髪小僧」
...翻る度びに肩越しに閃めく真紀子の眼が青く光っては遠ざかりうっとりとした半眼でまた顕れる...
横光利一 「旅愁」
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