...痩馬は荷が軽るくなると鬱積(うっせき)した怒りを一時にぶちまけるように嘶(いなな)いた...
有島武郎 「カインの末裔」
...実に妾はこの四五日なんとなく肩の凝(こ)りが鬱積(うっせき)したようで...
海野十三 「三人の双生児」
...光枝の胸の中に鬱積(うっせき)した不満感といったようなものが...
海野十三 「什器破壊業事件」
...淋巴の欝積(うっせき)を来した場合だとか...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...私のうちに鬱積(うっせき)し...
高見順 「如何なる星の下に」
...私のうちにようやく浅草に対する一種の郷愁(きょうしゅう)的感情が鬱積(うっせき)してきた...
高見順 「如何なる星の下に」
...心中に欝積(うっせき)したものを...
高見順 「いやな感じ」
...この東北地方の豊潤な実勢力が鬱積(うっせき)されているのだが...
太宰治 「惜別」
...その道念の鬱積(うっせき)したる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...しだいに鬱積(うっせき)した彼の癇癪を...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...また頑強(がんきょう)な力が鬱積(うっせき)して少しも費やされなかったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の胸中にあるモヤモヤと鬱積(うっせき)したものを書き現わすことの要求のほうが...
中島敦 「李陵」
...中に欝積(うっせき)しているエネルギーの原元子(イオンス)が爆発して...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...数年来鬱積(うっせき)沈滞せる者頃日(けいじつ)漸(ようや)く出口を得たる事とて...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...要するに社会的不満が鬱積(うっせき)し...
矢部貞治 「政治学入門」
...年来鬱積(うっせき)していた宿念の一端を放つとともに...
吉川英治 「上杉謙信」
...張飛の鬱積(うっせき)を吹きとばして...
吉川英治 「三国志」
...若年から人知れぬ鬱積(うっせき)があるらしく...
吉川英治 「私本太平記」
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