...また うたたねのとほいしとねをつくり...
大手拓次 「藍色の蟇」
...藁束に身を靠(もた)せかけたままいつか心持が重くなってついうとうと転寝(うたたね)の夢に入るような事さえもあった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...歌舞伎のうたた寝の形の如く右の掌を軽く頬にあて...
太宰治 「小さいアルバム」
...仮寐(うたたね)をしていたものだから...
夏目漱石 「それから」
...三毛子の事も忘れてうたた寝をしていると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...転寝(うたたね)の夢に見る家郷であった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...祖父は炬燵に凭れてうたた寢をしてゐた...
林芙美子 「雪の町」
...うたた感慨に堪えざるなり...
日野強 「新疆所感」
...紅(べに)の萩みくしげ殿と云ふほどの姫君となり転寝(うたたね)ぞするこれは病床から偶起き上つて坐椅子か何かに助けられ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...うたた寝して、夢遊状態になり、猛烈にのどが渇いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...親のいさめ(たらちねの親のいさめしうたた寝云々)の言葉というものがかえすがえす思い出されて悲しくなり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...うたた寝などをなすっていると...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...うたた自己の老齢をかぞえていたが...
吉川英治 「三国志」
...うたた回顧を起させていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...転寝(うたたね)した儘だったので...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...うたた童心の汗にぬれ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...うたた寝をしていた駕かきが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...うたた寝のまま横たわっていた義仲は...
吉川英治 「源頼朝」
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