...二人ともうたた寢をした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...火燵でうたた寝、どうやら睡眠不足も足りた...
種田山頭火 「其中日記」
...前者の「秋の空尾の上(え)の杉(すぎ)に離れたり」「息吹きかえす霍乱(かくらん)の針」「顔に物着てうたたねの月」「いさ心跡なき金のつかい道」等にはなんらか晴れやかに明るいホルンか何かの調子があるに対して「つたい道には丸太ころばす」「足軽の子守(こもり)している八つ下がり」その他には少なくも調子の上でどことなく重く濁ったオボーか何かの音色がこもっている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...うたた寝をしていたようである...
外村繁 「夢幻泡影」
...机竜之助は横になって炉辺に仮睡(うたたね)をしていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の転寝(うたたね)をしていた身体の上へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...よくうたた寝をする国である...
中里介山 「大菩薩峠」
...仮睡(うたたね)しているところはたあいないものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...仮寝(うたたね)の頭を机に支うるときも――絶えず見下している...
夏目漱石 「虞美人草」
...加十がここで仮睡(うたたね)をしているうちに...
久生十蘭 「魔都」
...……醒めて口惜しき仮寝(うたたね)の...
久生十蘭 「魔都」
...彼のうたたねが相当長くつづいたと思ううちに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...「何時だ? スミスはどうした? 俺がうたた寝するとは妙だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...どうたたかって来たかは話すにも及ぶまいが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ちえ子さんは算術の本を開いてその上にうたた寝をしているのでした...
夢野久作 「白椿」
...つつましやかなうたた臥(ふ)し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...波枕もうたたなうちに...
吉川英治 「私本太平記」
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