...露臺(ばるこん)の欄にもたれてもの思ふうたびとの眼のやわらかさかなあはれにも宴(うたげ)あらけてめづらしき異國の酒の香のみ殘れるゆふぐれの河岸にただずみ水を見る背廣の人よ何を思へる諸聲(もろごゑ)の流行の小唄身にぞ染む船の汽笛の玻璃に鳴る時いまも汝(な)は廣重の繪をながめつゝ隅田川をば戀しとおもふや(明治43・9・23「東京朝日新聞」)...
石川啄木 「吉井君の歌」
...宴會(うたげ)うつかなたへ...
薄田淳介 「白羊宮」
...もてなしをさがしもとめることもなし休息はかれらの宴(うたげ)...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
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高村光太郎 「智恵子抄」
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武田祐吉 「古事記」
...来る年の運勢を占うたげまひよ...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...パリーは聖(きよ)き宴楽(うたげ)にふさわしく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お釋迦さんが昔かういふことを言うたげな...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...2こよなき寶のさかづきを乾しけりうたげのたびごとにこの杯ゆのむ酒は涙をさそふ酒なりき食堂車の窓から...
林芙美子 「濡れた葦」
...日々この四老に会してわずかに市城名利の域を離れ林園に遊び山水にうたげし酒を酌(く)みて談笑し句を得ることはもっぱら不用意を貴ぶ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この遥かな宴(うたげ)の騒音の中から...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...此蠅ですら宇宙の宴(うたげ)に参与(あづか)る一人で...
室生犀星 「愛の詩集」
...」「わたくしこそこのようなおうたげに列(つら)なりをいただき...
室生犀星 「津の国人」
...そしてきらびやかな正月の宴(うたげ)も...
室生犀星 「津の国人」
...三年のあいだ消息を絶っては人はもはやあたらしく婚家のうたげに列(つら)なってもいいことに平安朝のしきたりはなっていた...
室生犀星 「津の国人」
...「お二人の宴(うたげ)にはわしもお祝いにあがってもいいかの...
室生犀星 「津の国人」
...宴(うたげ)闌(たけなわ)なる頃...
森鴎外 「うたかたの記」
...午(ひる)頃大隊長と倶(とも)にグリンマといふところの銃猟仲間の会堂にゆきて演習見に来たまひぬる国王の宴(うたげ)にあづかるべきはずなれば...
森鴎外 「文づかひ」
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