...「そうそうそう云いました...
泉鏡花 「縁結び」
...媼さんは闇を透(すか)してうそうそ旅人(りよにん)の容子(ようす)を嗅ぎ分けるらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...うそうそ其辺(そこら)を嗅ぎ廻してゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...「お泣きなさるなよ! 坊さまはいい子だ! お泣きなさるじゃねえ! 仏に涙をお見せなすったら死んでもお泛(うか)びなさることができねえだ! さあもう一度よーく拝んで! おうそうそう! 坊さまはいい子だ! お泣きなさるじゃねえ!」そして二人とも拝んでいる幼い子の背後に額(ぬか)ずいて...
橘外男 「逗子物語」
...そうそうそれからこんなことがまだありました」女はだんだん往昔(むかし)の追憶が起ってくるというように...
近松秋江 「雪の日」
...そんなことも知らずにうそうそひもじそうに焼け跡の土をかぎながら近寄って行くのが見えた...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...そうそうそうだった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もうそうそうは辛抱出来ません...
豊島与志雄 「変な男」
...清澄の茂太郎というのがいるのを御存知ですか……般若(はんにゃ)の面(めん)をかかえて絶えず出鱈目(でたらめ)の歌をうたっている子供」「そうそうそんなのがありましたね」「あなたは...
中里介山 「山道」
...そう鋏を寝かさずに――そうそうそれなら見えるでしょう」「おやまあ写真ですねえ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...桃尻(ももじり)になってうそうそと胴ノ間にしゃがんでいて...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...ハドソン・ロオがロング・ウッドの小屋のまわりをうそうそと歩きまわり...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...そうそうそういえばおもいだす雪ふるその朝...
正岡容 「我が圓朝研究」
...……ああそうそうそれに就いて姉上さまにお願いがありますの...
山本周五郎 「菊屋敷」
...だいいち先方で相手にしないよ」「うそうそ...
山本周五郎 「寒橋」
...田舎の楼桑村(ろうそうそん)で...
吉川英治 「三国志」
...「これは県楼桑村(たくけんろうそうそん)の生れで...
吉川英治 「三国志」
...断る口実を持って来られたのだが……もうそうそうは...
吉川英治 「平の将門」
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