...うす皮の真赤に熟した柿が山盛にしてあつた...
土田耕平 「お母さんの思ひ出」
...ああとても倖せな手ざわり何でも買える触感うす皮まんじゅうも買える大きな飴玉が四ツね灰で磨いてぴかぴか光らせて歴史のあかを落してじいっと私は掌に置いて眺めるまるで金貨のようだぴかぴか光る二銭銅貨文ちんにしてみたり裸のへその上にのせてみたり仲良く遊んでくれる二銭銅貨よ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ちょうどうす皮の上等の手袋のように仕上げてあなたの船がつくのをまっておりました...
久生十蘭 「海豹島」
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