...うすのろのルンペンで刑務所にはいったほうが食いものがあっていいというようなやつをですね...
江戸川乱歩 「影男」
...うすのろめ...
オイゲン・チリコフ 鈴木三重吉訳 「そり(童話)」
...うすのろらしい濁った眼でぼんやり私を見上げていた...
太宰治 「黄金風景」
...薄野呂(うすのろ)のようなその按摩は...
徳田秋声 「足迹」
...これを自分の手で男にしてみよう」薄野呂(うすのろ)か何ぞのような眠たげな顔をして...
徳田秋声 「あらくれ」
...お前さんも余程(よっぽど)な薄野呂(うすのろ)だね」お島はそう言いながら...
徳田秋声 「あらくれ」
...いひかへればうすのろといふことである...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...豊ちやんみたいなうすのろなんだ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...お前のようなうすのろに何が出来るのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...うすのろ頭を どうしぼっても...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...あんなうすのろじゃ出来ないだろ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...どんなやり方で――うすのろの羊飼ワーシカさえどんな熱情で耕作用トラクターを動かそうとしたか...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...みんなうすのろのとんかちだと思っていたが...
山本周五郎 「桑の木物語」
...日頃からの薄野呂(うすのろ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...薄野呂(うすのろ)の...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あの薄野呂(うすのろ)な武大公にいってみたって始まらねえや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...(はな)ッ垂らしの薄野呂(うすのろ)だッて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...薄野呂(うすのろ)な唖聾を隠したって何になるか」「それやそうだ……」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索