...うしろむきになってむこうの家の半開きにした戸の中へ...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...なぜかというと、カラスは、うしろむきに、馬車へ乗ることができないからです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...うしろむきにのっていられないというので...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...……」身を起して背向(うしろむき)になったが...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...背向(うしろむき)のは帶(おび)の結目許(ゆひめばか)り...
泉鏡花 「怪談女の輪」
...クルッとうしろむきになって...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...その時狐は後向(うしろむき)になつて持前の太い尻尾で扉(と)に触(さは)つてゐるのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...まだですね」うしろむきのペリカンを紙面の隅に大きく写しながら...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...不釣合に長い後脚がうしろむきについてるのもをかしい...
中勘助 「銀の匙」
...斯(か)うだぞ」といひながら爺(ぢい)さんは後向(うしろむき)に立(た)つて...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は又(また)其(そ)の側(そば)に目(め)を瞑(つぶ)つて後向(うしろむき)に成(な)つて居(ゐ)る卯平(うへい)を見(み)た...
長塚節 「土」
...後向(うしろむき)になって盆を拭(ふ)きながら云った...
夏目漱石 「坑夫」
...後向(うしろむき)だから顔は見えない...
夏目漱石 「坑夫」
...うしろむきにいやというほど灯火の柱にぶつかるような振りをした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...脚半(きゃはん)にてせり上げの間後向(うしろむき)にしやがみ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...馬琴に托してしかも馬琴のモラリティーのうしろむきの工合をはっきりつかまなかったものだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...うしろむきにすわって...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...二人には後向(うしろむき)になつて葉鶏頭の先を指で叩いて居た...
與謝野晶子 「帰つてから」
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