...狡猾(こうかつ)そうな表情が浮んだ...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...うかつじゃった...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...」しかし余をして忌憚(きたん)なく言わしめば居士の俳句の方面に於ける指導は実に汪洋(おうよう)たる海のような広濶(こうかつ)な感じのするものであったが写生文の方面に於ける指導はまだ種々の点に於て到らぬ所が多かったようである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...迂闊(うかつ)なようですが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...あの男は僕なんかよりずっと狡猾(こうかつ)なんですから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...御承知の通りこの頃は世間がやかましいのんで迂濶(うかつ)なことすると私一人やない...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼は彼女を実際以上に広濶(こうかつ)自由であると思った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...率直でまた狡猾(こうかつ)で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狡猾(こうかつ)な言抜け...
中島敦 「光と風と夢」
...複雑な特性を簡単に纏(まと)める学者の手際(てぎわ)と脳力とには敬服しながらも一方においてその迂濶(うかつ)を惜まなければならないような事が彼らの下した定義を見るとよくあります...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...今は黄褐色(くわうかつしよく)の...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...うかつなことに勇気と気力があれば自活できると思っていました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...自分の「うかつ」さをもう取り返しのつかない事でもした様に大業に思った...
宮本百合子 「秋風」
...諸政の部門は卿(けい)がこれを統轄総攬(とうかつそうらん)されよ...
吉川英治 「三国志」
...うかつにはそれをふりおろしてこない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...迂闊(うかつ)なものよの...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして自分の迂濶(うかつ)を悔いながら...
吉川英治 「親鸞」
...うかつな場所へは置かぬように」言い残して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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