...迂濶(うかつ)に常談も言われないのを感じた...
芥川竜之介 「歯車」
...俺が久濶(きゅうかつ)の挨拶をすると...
高見順 「いやな感じ」
...迂濶(うかつ)なほうである...
太宰治 「令嬢アユ」
...これは自分だけの迂闊(うかつ)でもないらしい...
寺田寅彦 「柿の種」
...こうなると迂闊(うかつ)に小品文や随筆など書くのはつつしまなければならないという気がしたのであった...
寺田寅彦 「随筆難」
...そんなところへ迂闊(うかつ)に入り込んで行くことも出来なかった...
徳田秋声 「足迹」
...しかしこの老人がいかに狡猾(こうかつ)でも結局は馬鹿をみるにすぎないだろうと考えて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空濶(くうかつ)の中(うち)に消えてしまった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...パリでは決してうかつに人の家に立ち入ってはいけないということを知らなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...うかつには行けない山の頂上などに仕掛けた狼煙を...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その迂闊(うかつ)なるは病父母をして健康無事の子を生ましめんとするに異ならず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...迂闊(うかつ)千万...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...うかつな医師が大いに役立ちました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...第二百五十二 食育論生活問題の人生に大切なるは今更の事にあらざれども世人(せじん)はとかく迂闊(うかつ)に流れて人生の大本(たいほん)を忘るる事多し...
村井弦斎 「食道楽」
...それは迂濶(うかつ)なわたくしに取っては...
森林太郎 「『新訳源氏物語』初版の序」
...迂濶(うかつ)には深入りできぬ」「大都督にはどうしてそう孔明を虎の如く恐れ給うか...
吉川英治 「三国志」
...うかつに呼びかけるのは...
吉川英治 「私本太平記」
...どうしたうかつ者だろうか...
吉川英治 「源頼朝」
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