...多くの土地を傳い行く意という...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...人は忽ち小さな自分を脱して無限の同情のある優しい力を與へられ靄に包まれて見え無い行く手に身をまかせてスタ/\歩いて行けば不思議のやうに靄は薄れて行きところまだらに空に現はれ...
千家元麿 「自分は見た」
...今日はあてがあんた所(とこ)い行くわなあ」いうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...幼稚園い行くんじゃい」と...
壺井栄 「赤いステッキ」
...さすらい行く先々の風景は...
永井荷風 「草紅葉」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...世才(せさい)ある風の任意(まにまに)漂(ただよ)い行く意味にあらずして...
新渡戸稲造 「教育の最大目的」
...「あたいは小僧い行くんが嫌(いや)なんだ...
本庄陸男 「白い壁」
...実朝(さねとも)の「四方(よも)の獣(けだもの)すらだにも」はやや理屈めきて聞ゆる「も」にて「老い行く鷹(たか)の羽ばたきもせず」「あら鷹も君が御鳥屋(みとや)に」の二つはややこれに似たるものに有之(これあり)候...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...跂(は)い行くもの少なからず...
南方熊楠 「十二支考」
...出生後直ぐに這い行く...
南方熊楠 「十二支考」
...名句も自然その力を失い行くは是非なしとして...
南方熊楠 「十二支考」
...近年英国では若い女の後見に添い行く紳士をもこの名で呼ぶ...
南方熊楠 「十二支考」
...思出 思出 いつまでも心に住むと 誓ひをたてた思出その思出も年をふれば 塵となる 煙となる ああそのかの裏切りの片見なら 捉へがたない思出の 性も是非ない行くがいい 行くがいい 私を殘して 歸る日もなく行くがいい 思出よ...
三好達治 「雪夜 二」
...遠い行く手の見定めもなく...
柳田国男 「海上の道」
...土堤の上を踊りに行くらしい若者や娘達が唄い唄い行く...
山本周五郎 「青べか日記」
...また新しい行くてが展(ひら)けてくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...我々は宗教の歴史的理解によってこの「ある者」を慕(した)い行くことになる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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