...わたしは眼をあげてその石清水(いわしみず)の山かげを仰ぎ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...浪子が妹の駒子(こまこ)をして「姉(ねえ)さんはお千鶴さんとばかり仲よくするからわたしいやだわ!」といわしめしこともありき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...フランスの一批評家をして「物になりきりたい」といわしめる言葉の背後にも...
中井正一 「美学入門」
...いわしの配給があっても...
永井隆 「この子を残して」
...敬太郎が石鹸(シャボン)を塗(つ)けた頭をごしごしいわしたり...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...十兩の赤鰯丸(あかいわしまる)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんなのは鰯(いわし)の頭だって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鰯(いわし)を石油鑵から掴(つか)み出して売つてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...いったいわしが何を言ったかね? ある裁判官の言ったことをそのまま伝えただけだよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...漁夫の鰯網(いわしあみ)へ着いて揚って来たミルを採集してきて恵まれたので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...70%の方はろくでもないいわし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いわし船が転覆したのである...
三好達治 「海辺の窓」
...さいわいわしが家は街道(かいどう)を離れているので...
森鴎外 「山椒大夫」
...いわしておけば」と...
吉川英治 「三国志」
...石清水(いわしみず)の行幸(みゆき)にしたがい...
吉川英治 「私本太平記」
...家康の眼をもっていわしめれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...悪魔がいわしめたものであろう」と書いている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...お側を離れた事のないわしに至るまでが...
吉川英治 「茶漬三略」
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