...所々(ところどころ)に美(うつく)しい色彩(いろどり)の貝殻(かいがら)や香(にお)いの強(つよ)い海藻(かいそう)やらが散(ちら)ばっているのです...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...とにかく岡の加わった事が美人屋敷のいろどりを多様にした...
有島武郎 「或る女」
...さむき入日にいろどりて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...在木(ありき)の枝に色鳥(いろどり)の咏(なが)め聲する日ながさを...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...庭の木に来しは目白や浜日和海岸の庭にも時々色鳥(いろどり)が来ます...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...むしろ彼女こそは彩(いろどり)尠(すく)ない私の少年期に幾分の内容を添えてくれたものとして...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それがその日その日の色彩(いろどり)でもあった...
徳田秋声 「黴」
...ハムサンドヰッチを色彩(いろどり)のある皿に盛つて運んで来たのだ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...心のいろどりはもうお互ひに消えてしまつてゐる...
林芙美子 「晩菊」
...福壽草など栽ゑんは色彩(いろどり)如何に...
正岡子規 「花枕」
...彩色(いろどり)した配達車...
眞山青果 「茗荷畠」
...この社会で受身な負担のにない手である女の苦しい感情が母性愛といういろどりで描かれている...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...静かなる彩(いろどり)...
柳宗悦 「工藝の道」
...朝鮮ではこんなに彩(いろどり)の多い品は少い...
柳宗悦 「全羅紀行」
...いろどり形づくり説き現わすことを得たのは...
柳田国男 「雪国の春」
...いろどりの華やかな膳部(ぜんぶ)に酒が出た...
山本周五郎 「いさましい話」
...お綱を傷ついた色鳥(いろどり)と見れば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...色彩(いろどり)をまぜた反物(たんもの)がひと抱えに入ったように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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