...夜中のような静けさの中に人間の浮薄をいましめる雪の荘厳がひしひしと迫る...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...おしよせた会員たちの暴挙(ぼうきょ)をいましめるところがあった...
海野十三 「海底大陸」
...いましめるところあってか...
太宰治 「碧眼托鉢」
...いわゆる若氣のあやまちをいましめると共に...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...物をいましめるために忍んで来た役向の者に相違ないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...かたくいましめる責任がある...
蜷川新 「天皇」
...ことに神宮(おおかみ)の御鎮座ある伊勢は「伊勢子正直(いせこしょうじき)」と名のあるのを誇りにしているといましめるのに...
長谷川時雨 「西川小りん」
...用心して降りるようにといましめると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...高手小手(たかてこて)にいましめる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...人をいましめる時に叱るのと...
宮本百合子 「雨滴」
...涙をこぼしてはならないと自らいましめる様な言葉が胸に浮んで地の中にめり込みそうな気持になりながら一滴の涙さえ頬には流さなかった...
宮本百合子 「悲しめる心」
...ある時までは口外するな」といましめるのを聞いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自らをいましめるやうに旧友は言つた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...かんさんの家事の怠慢をいましめることも出來ないのだ...
室生犀星 「渚」
...自ら私はいましめるところがあったがもう遅い...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...こういう空なる楽しさにくすぐられてよい気持になることをみずから咎めいましめるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いましめる者はなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...……じつは彼の欲望をいましめるため...
吉川英治 「新・水滸伝」
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