...いの一番のお弟子入よ...
泉鏡花 「婦系図」
...いの一番に語らなければ承知しなかつたものだが...
薄田泣菫 「茶話」
...いの一番に参詣(さんけい)して一年中の福徳を自分一人で受ける考え――朝はちょっと人が薄く...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いの一番に覘われているところだったね」二人は無邪気に笑い合った...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...この学校が出来て最も新らしい所へいの一番に乗り込んだ者は私――だけではないが...
夏目漱石 「模倣と独立」
...――いの一番は支配人の源助さんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多分いの一番に返したと思うが」「…………」「それから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いの一番は海老床(えびどこ)の喜八親方さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いの一番にやる仕事なのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...いの一番にタイタニックのSOSを把握(キャッチ)して...
牧逸馬 「運命のSOS」
...名簿のいの一番にあったイタリー人イグナチオ・ヴィテリオである...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...いの一番に傍聴席(ぼうちょうせき)にはいった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...天狗の話何か聞きませんかえ? 何でもこれから皆で横浜の方へ攻め込んで異人打払いの一番がけをやるとか……?お蔦 さあねえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...わたしが一族の中でいの一番に痛風病みになるであろうことを承認する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いの一番に言わなきゃァならねェ肝心なのを忘れて居たよ...
山中貞雄 「森の石松」
...十銭で三つぐらいの一番高価(たか)いお蜜柑を一円ばかりも買って来て...
夢野久作 「少女地獄」
...お前こそ俺のいの一番のシー子さんだと言明する...
夢野久作 「鼻の表現」
...宮内省にはいの一番に電燈も布設されていたが...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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