...近よってきた白い犬(いぬ)が...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...貴隊は犬吠崎(いぬぼうさき)附近から陸上を東京に向かい...
海野十三 「空襲警報」
...犬山猫助(いぬやまねこすけ)というその画家は...
海野十三 「一坪館」
...飢えたる野良犬(のらいぬ)であったかも知れない...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...其後茶掛(ちゃがけ)に句を所望せられたるに書きたる句を打ち忘れ居たるを近藤いぬゐ先頃川越の茶会に招かれ其軸を示されたるを覚え来れりとて教へくれたるもの...
高浜虚子 「五百五十句」
...其犬すら雌犬(めいぬ)のピン故に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其様(そん)な事で彼は甲州街道の浮浪犬(ふろういぬ)になり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まだ小供した耳の大きな牝犬(めいぬ)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ところで近頃僕の家の近辺で野良犬(のらいぬ)が遠吠(とおぼえ)をやり出したんだ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...出来得る限りは言いぬけんと...
福田英子 「妾の半生涯」
...これは飯沼慾斎(いいぬまよくさい)の『草木図説(そうもくずせつ)』に従ったものだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...虎を画いて成らず狗(いぬ)に類すなどというのは写生をしないからである...
正岡子規 「画」
...青いぬるぬるした粘土(ねんど)のところを根(ね)っこにきめた...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...何の事あねえ不動様の金縛りを喰った山狼(やまいぬ)みてえな恰好で...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...そしてその奴隷主(どれいぬし)のムチの下には...
吉川英治 「私本太平記」
...筆墨に心を用いぬ筈はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...今し方まで足もとにいた茶色の狩犬(かりいぬ)がいつのまにか見えない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...々(るいるい)として喪家(そうか)の狗(いぬ)の若(ごと)し...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索