...この暇乞(いとまごい)の語を出し終りたる後は胸一杯...
饗庭篁村 「良夜」
...初めてクサカに暇乞(いとまごい)をしなかったことを思い出した...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...暇乞(いとまごい)もせずに...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...葛城は渡米の暇乞(いとまごい)に来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...暇乞(いとまごい)もいたさせたいのですが――何をいっても昨日今日台湾に着いたばかり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...暇乞(いとまごい)旁(かたがた)礼を述べた...
夏目漱石 「それから」
...出立の数日前(ぜん)暇乞(いとまごい)に来られた時である...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...そうして明日(あす)からちょっと旅行して来るつもりだから暇乞(いとまごい)に来たと告げた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そんなら立つ前にもう一遍こっちから暇乞(いとまごい)に行くよ...
夏目漱石 「明暗」
...老師の許(もと)へちょっと暇乞(いとまごい)に行った...
夏目漱石 「門」
...ソレガ怖いから唯(ただ)母の病気とばかり云て暇乞(いとまごい)をしました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...お暇乞(いとまごい)に参上いたしますと...
堀辰雄 「姨捨」
...いとまごいがすんだらすぐ帰れ……」わたしは自分が捨(す)て子(ご)だったという考えばかりに気を取られていたから...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...親父(おやじ)に暇乞(いとまごい)に来て聞けば...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...お暇乞(いとまごい)をいたしましょう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...わたくしは暇乞(いとまごい)をしようとした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...成善が弘前で暇乞(いとまごい)に廻った家々の中で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...改まって主人に暇乞(いとまごい)をしなくてはならないような席でもなし...
森鴎外 「百物語」
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