...初めてクサカに暇乞(いとまごい)をしなかったことを思い出した...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...もうこちらへも暇乞(いとまごい)に来ましたが...
泉鏡花 「婦系図」
...荒涼(こうりょう)たる山岳地帯のうちつづく月世界に暇乞(いとまごい)をした...
海野十三 「月世界探険記」
...今日故郷(くに)へ帰るについて暇乞(いとまごい)かたがた参詣に来た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...暇乞(いとまごい)に来たのです」「ここに留(とま)って...
夏目漱石 「草枕」
...暇乞(いとまごい)旁(かたがた)礼を述べた...
夏目漱石 「それから」
...出立の数日前(ぜん)暇乞(いとまごい)に来られた時である...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...自分と一緒にこの世から暇乞(いとまごい)をさせたかったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私共はその原書を撫(なで)くり廻(まわ)し誠に親に暇乞(いとまごい)をするように別(わかれ)を惜(おし)んで還(かえ)したことがございました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...暫くして三人は暇乞(いとまごい)して帰りかけたので余は病床に寐て居ながら何となく気がいらつて来て...
正岡子規 「病牀六尺」
...お暇乞(いとまごい)に参りました」といふ...
三木竹二 「いがみの権太」
...親父(おやじ)に暇乞(いとまごい)に来て聞けば...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...十月二十九日朝御暇乞(おんいとまごい)に参り...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...お暇乞(いとまごい)をいたしましょう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...成善が弘前で暇乞(いとまごい)に廻った家々の中で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...改まって主人に暇乞(いとまごい)をしなくてはならないような席でもなし...
森鴎外 「百物語」
...笑いを含んでこの世に暇乞(いとまごい)をして見せるよ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ところでボートルレ君にもお暇乞(いとまごい)をしよう...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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