...恋する人の溺愛と熱中とでそれをいとおしむ人間――そしてわたしはある程度まで自分をその種の一人であるとかんがえている――にもそうする気はない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...人の命をいとおしむ気持があふれていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...いとおしむような声で話しかけた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...みずから青天白日の身をいとおしむのが精々だ...
戸坂潤 「社会時評」
...またそして自分がいとおしむべきものであるということを知るのである...
中井正一 「映画と季感」
...自然にふれることで、自分のほんとうのあるべき、守るべき姿にぶっつかり、ほんとうの自由な自分、いとおしむべき、健康な、大切にすべき自分に気がつくことは、大変なことである...
中井正一 「美学入門」
...いとおしむために...
久生十蘭 「あなたも私も」
...それにもましていとおしむ子どもたちの世界にはいつになったら春が訪れることであろうか...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...娘をいとおしむ心と一緒に感じるときは呼吸(いき)を吹きかけてそだててやりたいとも思ったが...
室生犀星 「姫たちばな」
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