...入道相国逝いて宗盛次いで立つ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...把手(ハンドル)を握つたまま一秒の弛みもなく眼を前方に注いで立つてゐる運轉手の後姿を...
石川啄木 「硝子窓」
...雲を凌(しの)いで立つ一株の大公孫樹があつて...
石川啄木 「葬列」
...雲を凌いで立つ一株の大公孫樹があつて...
石川啄木 「葬列」
...「は、唯今、」と姿は見えぬ、二階へ返事をするようにして、硯を手に据え、急いで立つと、上衣を開いて、背後(うしろ)へ廻って、足駄穿(は)いたが対丈(ついたけ)に、肩を抱くように着せかける...
泉鏡花 「婦系図」
...(ノラは身動きもしないで立つてゐる...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...急いで立つて行つたが...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...」お幸ちやんは急いで立つて行つたが...
田中貢太郎 「蛾」
...「今夜は少し揉まれますぜ!」かう言つて急いで立つて自分の室へと入つて行つた...
田山録弥 「海をわたる」
...何ぞ天を仰いで立つや...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...天に代りて不義を討(う)つ忠勇無双の我が兵は歓呼の声に送られて今ぞいで立つ父母の国…………続いて笹付の青竹に旗幟(はたのぼり)の幾流が続々と繰り出されて来る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...二人は手をつないで立つとお互いの目を見て微笑みました...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...」といつてその場所を離れないで立つてゐる...
水野葉舟 「かたくり」
...犬共はさつとばかりに雪道にいで立つたが...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...会わないで立つと心に決めましたから...
吉川英治 「親鸞」
...少し気遣(きづか)わしげに仰いで立つ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...思ひもかけぬ笹田登美三君が大きな荷物を擔いで立つてゐるのだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...彼の言葉に鼓舞されて「精進」の道にいで立つことはできる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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