...待っておれば財宝船はいつなんどき現われるかわからないのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それに事変が始ったのでいつなんどき召集されないとも判らないんだよ...
「草藪」
...太子のためならばいつなんどきでも死を恐れぬ色をありありと泛(うか)べながら胸を叩(たた)いて見せたのであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...そういうものが頼みにならない日がいつなんどき来るかもしれない...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...しかしいつなんどき晴れるかもしれないから...
寺田寅彦 「小浅間」
...将来いつなんどきでも適当な必要条件が具足しさえすれば...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...いつなんどき帰るのだかわかりませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると野々宮さんがまたいつなんどき下宿生活を永久にやめる時機がこないともかぎらない...
夏目漱石 「三四郎」
...あたしにしたって一旦カンキュウあればいつなんどきでも蹴あいをする用意があるが...
久生十蘭 「だいこん」
...より 今頃になつて? それ位なら、あんたが近藤さんから借りた分を立替へてやつて、それをあんたの前借の中に繰入れて呉れゝば何でも無く済む事ぢや無いの? 本当は、近藤さんがあんたにあんまり御執心なもんで、あんたが此処にゐれば又なんだかんだで、いつなんどき、あんたに取つて代られるかも知れないと思つて、おかみさん安心して居られないからさ...
三好十郎 「地熱」
...いやいや、兄きの事は別に表立って誰もいわないさ、その時も、衝突の理由は、なにか仕事の上の事さ、折よく私が行き合わせて、みんなをなだめてやったが――そんなわけで、いつなんどき、爆発するかわからない...
三好十郎 「その人を知らず」
...いつなんどきだって...
三好十郎 「胎内」
...いつなんどき首にならないとも限りませんからねえ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...いつなんどきでも稼業の映画その他に舞い戻ればよいのである...
三好十郎 「俳優への手紙」
...一般的・自由主義的・国際主義的「良心」――即ちいつなんどきでも「敵性」となり得るしろものを国民の間にばら撒こうとする徒輩であろう...
三好十郎 「俳優への手紙」
...いつなんどきとも知れぬ雲行きです...
吉川英治 「私本太平記」
...いつなんどき九紋龍が行って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ルピック夫人――いつなんどきでも...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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